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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第22話 D∴G教団壊滅作戦 後編
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「そうね、何か大きな事件でもあったのかしら。あ、フィー、口にパンクズがついてるわよ」
「ん、ありがとうウェンディ」
「フィーは体は小さいけどよく食べるんだな、なあリィン」
「まあ育ち盛りだからね」


 僕とフィーはロイドとウェンディ、オスカーと公園で遊んでいた。フィーを二人に紹介したけどこの半年で大分仲良くなったようだ。オスカーの幼馴染の家が経営しているお店から買ってきたパンをフィーは美味しそうに食べているしウェンディも何かとフィーに世話をしている。可愛い妹分が出来て嬉しそうだ。


「ああ、ここにいたのか」
「あ、兄貴!」


 僕たちが話しているとそこにガイさんがやってきた。因みにロイドはガイさんを兄貴と呼びだしたらしい。


「兄貴、仕事は終わったの?」
「ああ、一応一通りは区切りがついたからな。それよりロイド、実はお前に会わせたい子がいてな、ちょっと一緒に来てくれ」
「俺に?」
「ああ、あとリィンとフィーも来てくれないか?」
「僕たちもですか」
「わたしはいいよ」
「なら行こうか」
「はい」


 僕たちはオスカーとウェンディにごめんねと謝りガイさんについていく。ガイさんが向かったのはベルハイムだった。


「なあ兄貴、その会わせたい子ってここにいるの?」
「ああそうだ、中で待ってるからな」


 ロイドとガイさんが中に入っていったので僕とフィーも後に続いた。


「ここだ。中で待たせているから早く入ってくれ」
「分かったよ、そうせかさないでよ兄貴」


 ……何かガイさんの様子がおかしいな、まるで何か企んでるような感じだ。ロイドが部屋の中にはいると中には女の子がいた。


「あ、ガイさん……お帰りなさい……」
「ただいまティオ。ロイド、紹介するよ、この子はティオ・P・バニングス。お前の妹になる子だ」
「え……俺に妹!?」


 ガイさんの突然な紹介にロイドは驚いていた。何かこの光景見た事あるな……っていうかあの子はまさか教団にいた生存者の子じゃないか。


「あ、兄貴!どういう事だよ!事情を説明してくれよ!」
「ああ、この子はとある事件に巻き込まれた被害者でな、何とか俺たちが救出して今まで病院で生活していたんだ。でようやく退院できるくらいには回復したから家に連れてきたんだ」
「でもこの子の親は心配してないのか?早く返してあげた方がいいんじゃないか?」
「親はいないんです……」
「えっ?」


 ロイドの言葉に少女、いやティオが悲しそうに呟いた。


「私の両親は私を攫った奴らに殺されてしまったんです……だから帰る場所は私にはありません」
「そんな……俺はそんなことを知らずに何て酷い事を……」
「気にしないでください、貴
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