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DOREAM BASEBALL 〜ラブライブ〜
無手勝流
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かは一目瞭然。

「音ノ木坂は須川さんのストレートだけに狙いを定めてる感じね。対して千葉経済学は2番手の矢澤さんに完全に踊らされているわ」

4回表の攻撃はその後に1点を加え計4得点。その裏海未がヒットと死球でピンチを作りタイムリーを浴びたところでピッチャーを交代。2番手で上がったにこが自在な緩急で6回に浴びた2本の長打だけに留めており、千葉経済学は攻めあぐねていた。

「音ノ木坂はまだ点を取れそうだけど、千葉経済学は取れてもあと1点。とてもじゃないけど同点に持ち込めそうな気がしないもの」
「それはそうだが・・・」

ツバサの見立てには賛同するところが多々あり何とも言えなくなっている英玲奈。だが、その小さな少女の頭を後ろから鷲掴みにする男性がいた。

「イタタタタタタッ!!」
「そんな考え方だと夏の頂点には立てないぞ」
「西村監督!!」

上背は180cmを優に越しており、まるでレスラーのような図体の大男に持ち上げられ足をバタバタさせているエース。その少女の
隣に座っていた英玲奈は持ち上げている男性を見上げながらそう言った。

「確かにお前の見立ては正しいかもしれん。だが、これはアマチュア野球だ。何が起こるかわからないぞ」
「わかった!!わかったから!!」

分かればいいとそのまま席に下ろされ頭を押さえているツバサ。他のUTX野球部員は顔を青くさせ、西村と呼ばれた青年を見ている。

「チーム全員で足りない力をカバーして戦う。まるで史上最強と呼ばれた東日本学園の再来だな、天王寺」

腕を組みをして通路に仁王立ちしながらベンチで選手たちに声をかける青年を睨み付ける西村。彼は険しい表情からしばらくすると、ニヤリと笑みを浮かべる。

「悪いがお前たちではうちの選手たちには勝てない。3年間必死に戦ってきた、こいつらにはな」

その呟きを聞いて青ざめていた選手たちの顔に笑顔が見える。見た目こそ怖い監督だが、彼から信頼を勝ち得ていることに選手たちは喜びを感じているようで、彼に認められることがどういうことか誰から見てもすぐにわかるものだった。


















「6対4、音ノ木坂学院!!ゲーム!!」
「「「「「ありがとうございました!!」」」」」

その後両チーム1点ずつ加えたものの、音ノ木坂は8、9回を絵里に託し逃げ切り無事に勝利を納めた。

「これで決勝進出!!」
「すごい!!これ本当に優勝できちゃうんじゃないの!?」
「ぬぁに言ってるの!?次はUTXよ!!今までみたいな戦い方じゃドァメよ!!」

ベンチに戻ってくるなり大盛り上がりの一同の中で1人スタンドに目を移しながらそう言うにこ。

「にこちゃんの言う通り!!明日は今まで以上に頑張
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