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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第51話 韓国対日本 前編(vs 高永夏)
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場まで来てくださった皆さんのために解説陣もはりきってファンサービスするので楽しんでいってください!!」
「あつぽんは張り切りすぎて失言しないか心配」
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関係者検討室
「先番のヨンハは、和-Ai-が好きな大ゲイマジマリを選択したな」
「ええ。ヨンハは和-Ai-の碁もしっかりと自分の碁の中に取り入れてます」
「塔矢君もそうだったが、ヨンハも手堅い。和-Ai-を相手に大したタマだよ」
先ほどまでは雑談に交じっていたが対局が始まってからは、中韓の二人のトップ棋士の解説にアマチュア初段の僕が口を挟むのは難しい。
「白は右上のカカリを放置してシマリ」
「黒は普通は左辺をひらくところだが、あえて変化したな」「準備した作戦が?」
「この黒のハサミは従来のコスミツケに比べれば厚い手だ。
反面この様に隅にサバキの余地があって白にも余裕がある」
「隅にフリ替わったのは頷けるな」
「ヨンハは、あくまで左辺は守らずに模様拡大を優先してます」
「これは! 和-Ai-じゃなくて打ちたくなるカタツキだな。どう受けても黒は重複形になる」
「黒は無難に受けたが……ここで白が右下隅にツケ!?」
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大盤解説会場 解説:倉田厚七段 聞き手:香川いろは女流
「このツケは……さすがに人類の碁では前例がないだろ」
「この手は人類終わらせに来てるね」
「和-Ai-の手はあっち打ったり、こっち打ったりで、普通の人間はこんなことしない。
ずっと思ってたんだけど、どうも手の必然性を感じない」
「どういうこと?」
「オレの勝負勘(ゴースト)が囁くんだ。
ヨミも信じられないほど深いし、形勢判断も正確で、反応も恐ろしいくらいに早い。
けど、和-Ai-ってヤツは囲碁をただの計算とでも思っていやがるんじゃねーの?」
「つまり気に入らない?」
「そうだな。どうも和-Ai-からは人間の持つ欲を感じることができない。感情のない計算機みたいだ。
例えばタイトル戦の対局一つをとっても、そこには積み重ねて来た人間の歴史や情念が感じられる。
そんな舞台だからこそファンも勝負の期待に胸を膨らませんるだろ?」
「そうだね」
「先日の塔矢の打ち回しには1手でも長く粘って1目でも差を縮めたいって意思が感じられた。
積み重ねて来た囲碁に対する愛すら感じたよ。
けど和-Ai-の棋譜からは、どうも囲碁をただの記号の羅列としてしか見ていないように感じる」
「機械的ってこと?」
「どういういえばいいんだろうなー。ランダムに文字を並べた結果として面白い物語がで
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