暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第41話 お泊り会
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今日は何をするんですか?」「とりえず寿司かな?」「え? 寿司ですか?」
「だって壮行会って聞いてたし、まずはみんなで寿司でも食べて士気を高めようかって――」
「あつぽん、朝ご飯食べてないだけでしょ」(ボソッ)
「じゃ、じゃあ。お昼にはちょっと早いけど何か出前を取りましょうか?」
「8人もいるし、時間もかかりそうやな」「あ、オレは寿司は三人前ね」「……」
「あと並な! 上は嫌いなんだ!」「わたしは特上で」「ボクも特上」
(こいつら何気に遠慮ないなァ)(越智も特上なんだ)
「あ、倉田さん! おはよーございます」「あ……おはようございますっ」
「って、もうこんにちはやないの?」
「お、関西の社か。選抜戦での奈瀬との碁は教えて貰ったが面白かったな」
「あ、はい。ありがとうございます」
「代表を選ぶ大事な一局で初手に5の五を打ってくるようなヤツは好きだぜ」
「でも言っとくけどな。天元や5の五もまだ研究不足の手だ。今のおまえの力じゃ手にあまる」
「……はい」「ま、痛い目みて自覚してるんならいいけどな」「あつぽん偉そう」(ボソッ)
「倉田先生、お昼の後は?」「二つの碁盤を使って1手10秒の超早碁勝ち抜き戦」
「勝ち抜き戦!?」「まあオレは参加しないけど」「え、どうしてですか?」「働きたくないの?」
「ま、代表メンバーの順番を決める参考にな」
「奈瀬と対局したのは昨年の天元戦だけだし、進藤は手合いを2〜3見ただけだからな」
「そういえば大将・副将・三将はどうやって決めるんですか?」
「団長が決めて対局開始直前に審判長メンバーを渡すってことになってる」
「あ、事前発表じゃないんだ」「珍しい方式ですね」
「ま、初めての大会だしな。メンバー選びのサプライズも戦略ってことらしい」
「まァ、でも強いヤツから順に名前を書くだけさ」
「一番弱いヤツを捨て石の大将にして残り2戦を勝ちに行くようなマネは、ジュニアの棋戦じゃ、やっぱり良く思われないからな。韓国や中国も力の順だろう」
「あつぽんがそんなこと気にするなんて」(ボソッ)
「いや、だって安太善のヤローに『あれ? 倉田さん負けるのが怖くて逃げたんですか?』とか言われたくねーしな」
((なんか、この人って器が小さい?))
「うちの大将は実績・実力から見て塔矢だ」
「ぶっちゃけ塔矢を大将にしなかったら団長のオレは何を言われるかわからん」
「じゃあ副将は?」「まァ、選抜戦の結果や実績・実力でいうと奈瀬だな」「やっぱそうなるか」
「ま、しょせんは女流がとか言ってるバカもいるけどな」「いるんだ」
「副将かー」「ん?」「いや中国チームの趙石に以前負けたのでリベンジし
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