暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第36話 自負と矜恃
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も好企画を引き当てたといえる。
剥き出しの才能の戦い――か。
身体のスポーツでは体のできていない子供はおのずと力にも限界があるが碁は思考と感覚の勝負。
子供と大人が対等に戦える舞台か。囲碁界の子供は子供ではない――か。実に面白い。
我が社の会長も東応大学を中退して10代で起業し数年で売上高を億に伸ばした。
「まあ芸能事務所と提携したオフィシャルサイトの制作や運営から始めた会社が、インターネット関連ビジネスで急成長を遂げて株式会社に組織変更してマザーズに上場――」
「今やインターネットの広告事業やデータセンター事業にも参入して、さらにインターネット無料接続サービスと有名ポータルサイトのブランドを会社ごと買収ですもんね」
「いまさらかよ。ウチは普通の会社じゃないんだからさ」
普通じゃない会社が、普通じゃない才能を秘めた者たちを支援するというのは、たしかに会長の言う通りベンチャー企業である我が社の矜恃(Entrepreneurship)に相応しい。
私が観たものも剥き出しの才能による、プライドのぶつけ合いだった。
才能があるものこそ、自らの力や自らの仕事にそれぞれの誇りを持っている。
それが驕りや、自惚れ、思いあがりに過ぎないのか……真価が問われるだろう。
いつだって、一流と二流の差は――想いの強さだ。ビジネスの世界だとて同じだろう。
「戸刈室長、パンフレットができあがりました」
「わかった。小瀬村さんにお渡しする約束をしているので手配するように」「はい」
「関西棋院の強い子は残念でしたね」
「奈瀬女流が順当に代表入りしてくれたのはプロ―モーション的には大助かりだよ。一般ウケもいい」
「可愛い女の子だから囲碁に興味なんてない役員のおじさんたちの評判も悪くない」
「パンフの内容見ましたけど出場選手のコメントが随分と挑戦的ですね」
「活躍した選手は和-Ai-と公開対局できるからって燃えてるらしい」
「韓国の代表選手なんか上から焚きつけられてるんじゃないかと心配になりますね」
「大会MVPとなって和-Ai-を破ることで韓国の強さを改めて証明したいか――若いのに背負わされて大変だなァ」
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