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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第32話 卒業式
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H14年3月 葉瀬中卒業式 side-Kumiko

「あかり! 進藤君も卒業式に出れて良かったね」「えっ、どういう意味?」

「塔矢君は普通に手合いが入ってたよ?」「そうなの? そういうの前もってあけてもらえないの?」「さあ?」

 どうなんだろ?機会があれば、いろはちゃんに聞いてみよう。
 でも塔矢君は本因坊に名人戦と二つもリーグ入りしてるしスケジュールはかなり厳しいと思う。

「それよりも囲碁部のみんなを探して写真撮ろうよ」「進藤君は?」

「ヒカルはいいよ! 1年生で辞めちゃったんだもん」

 あかりとは残念だけど高校は別々になると思う。
 滑り止めで受けた私立は同じところだけど本命の公立は別々。
 お互いに本命に落ちて私立で一緒というのは避けたいし嬉しくもない。
 いろはちゃんは中高一貫の私立のお嬢様校に通っている。
 桜が丘高校は女子が多いところだし、女子囲碁部もあるから友達もできやすいと思う。
 私立の方はQ組まであるマンモス校だから囲碁部もあると思ってたけど……なかった

 タマ子先生と夏目君は見つけて……あ、金子さんいた。あかりも声をかける。
 あーあ、三谷君は帰ったんだ。残念。みんなで写真を撮った後に夏目君に女子だけの写真も撮ってもらう。

 受験のラストスパートもあるけど息抜きに囲碁クラブに行こうかな?
 あ、進藤君があかりを呼んで何か話をしてる。そうだ!

「進藤君入れて写真撮る?」 隣にいた金子さんに声をかける。 

 金子さんは夏目君が持ってたあかりのカメラを借りてそのまま二人を激写する。

「「あ」」 私と夏目君は思わず声をあげた。

 た、たしかに普通に声かけたらあかりは恥ずかしがりそうだもんね。ナイスショット?

 金子さんは何食わぬ顔であかりにカメラを返す。

「焼き増しして送るね」「うん じゃあね」「あかり後で電話するね」「じゃ」

 馬に蹴られないうちにおじゃま虫は退散しよう。

 あ、いろはちゃんからメールが入ってる。

 表彰式で着る服を一緒に選んで欲しいから家に来て?

●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇

 香川家の豪邸に訪問して一緒に服を選ぶ。

 洋服のスーツか和服で悩んでるって言うけど表彰式って何?

 合同表彰式というのは囲碁界のイベントで大倉喜七郎賞、秀哉賞、棋道賞の表彰のついでに昇段者、新入段棋士の免状授与式が行われる式典のことらしい。

 ちなみにサッカー界で例えると大倉喜七郎賞は功労賞で、秀哉賞がバロンドールだって、いろはちゃんが教えてくれた。なんだか分かりにくいよ!

 棋道賞というのが年間で活躍した囲碁棋士に贈られる賞で、サッカーで言うところのMVPやベストイレブンや
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