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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第25話 対局禁止令
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が整うだろう。
さて、碁の神様の望みは知らないけど、和-Ai-に挑む資格を得る棋士は誰になるだろうか?
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H13年11月某日 北斗通信システム本社ビル
北斗通信システムは18歳以下を対象とした日中韓Jr団体戦のスポンサーとして大会を主催することになった。実行委員として企画を任された戸刈は一つ難題を抱えていた。
「会長、本気ですか?」
体裁を気にする役員が声をあげるが、会長は暖簾に腕押しの返事だ。
「和-Ai-は韓国では評判が良くないと聞きます。
これからアジア進出を考える我が社にとっては企業イメージの低下に繋がります」
IPO(新規上場)のため引き抜かれて社長になった人物が反対の声をあげる。
「しかし和-Ai-は今や日中韓は勿論のこと世界で最も注目を浴びている囲碁棋士です」
持ち込んだのは戸刈の下でアルバイトとして働いたことのある大学生。
北斗杯の運営にあたり語学に堪能な彼をインターンとして手伝わせようと思っていたが、すでに彼は囲碁とITを繋ぐという会社を起業していた。
しかも投資家として知られ今や北斗通信システムの創業者である会長と直に繋がりがある。
「以上から和-Ai-の起用により北斗杯の注目度は――」
新たに提案されたのは、無断で対局が禁止されている和-Ai-という正体不明のネット棋士によるネット碁の公開対局を北斗杯のエキシビションマッチとして開催して欲しいという申し出だった。
「すでに中国棋院から対局の内諾は得ています」「韓国と日本は?」
「韓国棋院は和-Ai-からの挑戦があれば断れないでしょう。
日本棋院は一柳棋聖など和-Ai-との対局を望む棋士も多いと聞きます」
「新たに必要となる費用については桐嶋堂が協賛として――」
北斗杯は上場記念の企画の一つだが、社長も実行委員も囲碁に関心があるわけではない。
アイドルの東堂シオンの活躍などで囲碁人気が高まっているとは言うが日本ではマイナーな競技だ。
しかし中国や韓国ではメジャーな人気競技として囲碁の国際棋戦は一般のメディアでも大きく扱われる。アジアとのコネクションを強化するためにスポンサーとなった。
「それなら人気アイドルの東堂シオンも起用できるのでは?」
「ウチの会社は彼女の所属プロダクションとコネクションありました?」
社長や保守的な役員はリスクを考えて反対したが、創業者である会長が北斗通信システムはこれからのネット社会を推進する企業であり、上場するからといってベンチャーシップを失ってはいけないと反論。
あと一部の東堂シオンのファンっぽい役員の後押しもあり和-Ai-を起用するこ
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