暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第15話 津田久美子と囲碁まつり
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は負けないよ」

 周りから歓声があがる。奈瀬女流だ!!私もサインお願いしてもいいのかな??

 でも、いきなり声をかけるのは恥ずかしい。指導碁もあるし、その後に様子を見ながら……。

 二人の会話に新藤君が加わってる。塔矢君と進藤君が戦えるのは倉田七段のお陰らしい。というか奈瀬女流とも普通に会話してて羨ましい。プロの同期だもんね。いいなー。

 囲碁まつりに来て本当に良かった。指導碁は3面打ちだったけど憧れの奈瀬女流と打つことができた。奈瀬女流は指導碁の後は予定がなかったらしく少しお話することもできた。私は友達に誘われて中学で囲碁を始めたこと、その友達が進藤君の幼馴染だというと奈瀬女流が食いついて来た。

「へー、意外と進藤も隅に置けないのね」

 新初段シリーズの奈瀬女流の戦いを見てファンになったこと。それから囲碁が以前より好きになって本気で強くなりたいって思うようになったことを話した。

 タイミングを図って奈瀬女流に「どうしたら強くなれますか?って思い切って聞いてみた。

「私の場合は憧れかな? 憧れに辿り着くまで諦めないことが大事だと思うの」

「憧れですか?」

「うん。私の場合は憧れ。私もね。伸び悩んでた時期があるの。プロになれるのかなって……」

「そうなんですか?」

「そんなときに出会ったのが今良くも悪くも話題になってる和-Ai-ね。彼女の碁に心から惹かれたの」

 奈瀬女流がプロになったときから公言してる正体不明のネット棋士が和-Ai-だ。
 5万ドルもの賞金が懸けられて韓国のプロ棋士とのネット碁での三番勝負がニュースになっている。

「ま、本当に憧れてる女性は別にいるんだけどね。あと諦めきれない人も」「えっ?」

「あ、ごめん。ごめん。えーっと、ちょっと関係ない話になっちゃったかも」「い、いえ……」

「久美子ちゃんは高校を囲碁部で選んだんでしょ?」「は、はい。強くなりたいと思って……」

「だったら高校で日本一を目指しなさいよ」

「え?ええええ!日本一ですか?」「うん。そうよ!」

「だって目標があった方が間違いなく強くなれるわよ」「それは……たしかに進藤君とか見てるとそう思います」

「でしょ? あとは自分を信じて諦めないこと。高校で日本一になったらプロも目指せるわ」「え?プロですか」

「そうそう。ちょっとだけ憧れの話に戻るわね。テレビに映るアイドルやスポーツがいるでしょ?」「はい」

「そういう存在に憧れる人はいっぱいいる。普通は憧れだけで満足する人が大半かな?」「そうですね」

「けど久美子ちゃんは自分も強くなりたいと思った。強くなればなるほど囲碁が楽しくなることを知っている」「はい!」

「だったら強くなって自分も憧れられる
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