暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第14話 嵐の前
[3/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
も多いんだけどねー。
ほら。アキラの世代って層が薄いと思わない?正確に言えばアキラより少し年上の世代になるのかな?
去年はアキラと同い年の進藤君、年下の越智君、奈瀬女流って豊作だったけどね」
「どういうことですか?」
「そりゃあ世界囲碁選手権でプロになる自信を折られた連中が多いんだもん。
塔矢先生がアキラにアマ大会の参加を禁じた理由の一つ」
「世界囲碁選手権5年連続優勝の元学生チャンピオンってありますけどプロにはならなかったんですか?」
「うん。有名な先生が弟子に誘ったこともあるよ。」「誰ですか?」
「あの桑原本因坊。ま、当時は桑原棋聖だったかな?」「えっ!?」
「それでね。彼女が断るときに言ったらしいよ。『囲碁の世界には以後10年は私に敵うものは現れない』って――」
「――マジですか? あの桑原先生に」
「で、桑原先生は『さもありなん』って言ったらしい」「うわぁ」
「そういうことがあったから彼女をプロに誘う人はいなくなって囲碁界ではタブーみたいな扱いなわけよ」
「だから、あのときに情報が出てこなかったのか。……同い年のアキラくんとの面識とかあるんですか?」
「対局したことがあるらしい」「らしい?」
「結果を知る立会人は対局者を除いて塔矢先生だけらしいからね」
「けど一つだけ分かることがある。アキラが同世代のライバルに拘るようになったのは彼女の影響が大きいよ」
「え、そうなんですか?」
「そーいう意味では進藤君には感謝かな? アキラが本気でプロになる切欠になってくれたんだからね」
「その話、ホントですか?」
「ほーんと。だから他言無用だよ。特に市河さんの前では禁句の話」
「アキラが不運だったのは同い年くらいでライバルになれるヤツがいなかった。
だってライバルになる可能性があった早熟の天才たちは世界囲碁選手権で潰されちゃったからね。
しかも彼女はアキラをライバルとさえ思っていない。
そしてプロにもならず囲碁の世界から身を引いた。
たぶんアキラが小学生でプロになろうとしなかったのも彼女の影響だよ。まー推測もあるけど」
「トンデモナイですね。話題の和-Ai-の正体が彼女ってことは?」
「うーん。全日本早碁オープン戦の戦いを見る限りではありえないかな? まず棋風が全然違う」
「どういった棋風ですか?」
「流れを呼んで勝負勘で攻める勝負師タイプだね。
知られたトッププロでいうと倉田七段みたいな天才肌」
「何人ものプロを倒して騒がれますけど芦原先生から見て彼女の棋力は?」
「もう結果を出してるし、頭の回転や読みの深さは下手したらプロ高段者を超えてるんじゃない?」
「何が目的で突然今になって全
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ