暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第14話 嵐の前
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の?」

「そうですよ。市河さんも勉強してみますか?」

「え、私はともかく芦原さんはどうなのかな? 中国とか行くことあるんでしょ?」

「えー、オレですか。いや、だって中国語できなくても碁は打てますから!」

「あ、でもアキラくんと一緒に……いいかも」

「市河さーん、話振ったのに聞いてくれてます?」「あははは」

「まあ囲碁の術語とかは流石に勉強し直してますけどね。中国の知り合いに資料を送ってもらったりして」

「へー、大変なんですねー」「えっ?じゃあ中国の囲碁リーグの映像とかも手に入るの?」

「まあ何とか」「いいこと、聞いたなー」「塔矢先生、中国に行っちゃいますもんね」

「そういえば囲碁サロン賑やかになりました?」

「わかる? 囲碁ブームのお陰で新しいお客さんも増えてるわよ」

「そうですか。このお店やアキラくんや緒方二冠といった塔矢門下の方が出入りしてますから人気ありそうですね」

「どーなのかなー? 逆に囲碁初心者だと敷居が高いかもよ?」

「たしかに芦原先生の言うことも分かりますね。僕も初めて碁会所に行くときは勇気いりました」

「でしょ?」

「やっぱり、そーいうものなのね。何か初心者の方向けにイベントでも企画しようかしら?」

「いいかもしれませんね。緒方先生とかアキラくんのイベントやったら若い女の子も来ますよ」

「そーかーもしれないけど、緒方先生はともかく、アキラくん目当ての女の子が……(ぶつぶつ)」

「え、オレは?」「うーん。芦原先生だと、ちょっと厳しい??」

「……とほほほ。岸本君、遠慮なくない?」「あはは。すいません」

 いつの間にか市河さんは何かを呟きながらカウンター側に去っていった。

「そういえば芦原先生、話変わるけどいいですか?」「えー、なになに?」

「この全日本早碁オープン戦で最終予選を突破したアマチュアの女の子」「あー。彼女ね」

「知ってるんですか?」

「うーん。まあ週刊碁にもあるけど元世界囲碁選手権の学生チャンピオンだからね」

「でもアマ大会ってプロになる前のアキラくんとか強い人は出ないんですよね?」

「うーん。アキラがアマの大会に出なかったのは確かだけど……原因の一つはその女の子だよ」

「え? どういうことですか?」

「ここからは他言無用でお願いするけど――。
 その子が学生チャンピオンになったのは小学1年生のとき」「小学1年?」

「そ、小学1年の女の子が年上の男の子たちをバタバタと倒していくわけよ。自信なくなるよね」

「だって小学校のときの1年の差って大きいですよね?」「そーだよ。普通じゃない」

「彼女が出場した大会は世界囲碁選手権だけだから知らないアマチュア
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ