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レインボークラウン
第四百六十八話

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             第四百六十八話  華奈子の水の魔法 
 亜美の水の魔法を見つつだ、華奈子は自分も水の魔法を使ってみた。だが自分の魔法を見ているとだった。
 華奈子は苦い顔になってだ、こんなことを言った。
「どうもお水は」
「普通に出来てるわよ」
 美奈子が華奈子に言った。
「お水の魔法も」
「そう?」
「ええ、普通にね」
 こう言うのだった。
「出来てるわよ」
「そうかしら」
「火の魔法と比べてよね」
「うん、あたし火の魔法だったらね」
 それこそとだ、美奈子に答えた。
「やっぱりね」
「一番得意な魔法だから」
「どんどん出来る感じだけれど」
「それでも水は」
「水は火と完全に正反対でしょ」
「それはね」
「光と闇位ね」
 そこまで正反対だとだ、華奈子はさらに言った。
「離れてるから」
「だからというのね」
「何か苦手意識あるのよ」
「けれど苦手意識があっても」
 華奈子自身にそれがあろうともというのだ。
「別にね」
「出来てるの」
「普通にね」
「ううん、何か動かしにくいのよ」
 水、それをというのだ。
「今こうして使ってみても」
「華奈子からしてみればなの」
「出来てる様に見えていたら嬉しいけれど」
 それでもというのだ。
「どうもあたし個人としては」
「難しいのね」
「そう思ってるわ」
「私としては普通に出来てると思うけれどね」
 第三者の美奈子からしてみればというのだ。
「華奈子としてはなのね」
「苦手よ」
 どうしてもその意識が消えないというのだ。
「他の娘達と比べたら」
「お水にとっては」
「そう、難しいわ」
 こう言うのだった、そしてだった。華奈子は最後の最後まで授業をしていたが苦手意識は消えないままだった。


第四百六十八話   完


                      2017・8・2
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