第九幕その二
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ヒドラとかね」
「あっ、ヒドラも」
「いるわよ、あとドラゴンは色で吐く息が違うのよ」
この違いもあるというのです。
「レッドは炎でグリーンは塩素ガスでね。住んでいる地域も違うのよ」
「色々違うんですね」
「ドラゴンって一口に言ってもね」
そうだというのです。
「また違うのよ」
「ドラゴンといっても多いんですね」
「種類はね」
「種類はですか」
「でも個体数は少ないの」
ドラゴンのそれはというのです。
「それ自体はね」
「そういえば見ることが少ないですね」
神宝もこのことに気付きました。
「オズの国でもドラゴンは」
「そうでしょ」
「数自体は少ないんですね」
「そうなの、私も久し振りに見たわ」
そのドラゴンをというのです。
「運がいいかも知れないわね」
「数の少ないドラゴンを見られたから」
「だからよ」
「ドラゴンはオズの国でも少ないんですね」
ジョージはこのことについて言いました。
「そうなんですね」
「まあドラゴンってそうだよね」
カルロスはドラゴンの数が少ないことに納得していました。
「産む卵も少ないみたいだし」
「それに住んでいる地域も限られてるみたいだし」
ナターシャはジュリアが言ったこのことから言いました。
「地下とかね」
「あっ、地下にいることが多いわね」
恵梨香は自分達の冒険ではなくドロシー達の冒険のことからお話しました。
「そういえば」
「そうした場所にいて個体数も少ないからよ」
ジュリアは四人にもお話しました。
「ドラゴンにはあまり会えないの」
「だから会ったり見られたらね」
モジャボロが言うことはといいますと。
「運がいいと言えるよ」
「見られただけで、ですか」
「運がいいんですね」
「そうした生きものなんですね」
「オズの国でもドラゴンは少ないから」
「だからですか」
「そうだよ、いや本当にね」
実際にとです、モジャボロが五人にお話しました。
「これは幸先いいかもね」
「そうよね、無事に人魚の国に着けるかしら」
笑顔で、です。ジュリアはモジャボロに応えました。
「これは」
「そうだね、そうなればね」
「嬉しいわね」
「もうかなり進んでるけれどね」
「まだ何があるかわからないから」
何時何があるかわからないのも冒険です、特にオズの国は何時何が起こるのか全くわからないのです。
だからです、ジュリアもこう言ったのです。
「このまま行くことが出来ればね」
「いいよね」
「そうよね」
こうしたお話をしつつ先に先に進んでいきます、そして。
ふとです、ここでなのでした。
煉瓦の道の左手の森の方にでした、かかしはある生きものを見て微笑みました。
「あっ、いい生きものがいたよ」
「
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ