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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第10話 宇宙の広さ 後編(vs toya koyo)
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の2子を取り込んだ」

「しかし黒もこちらで得しているから充分という主張だ」「なるほど……」

 この後のヨセは白が目一杯ヨセるが、黒は手堅く打ち、それでも五目半という大差で勝利した。

 引退したとはいえ「神の一手に最も近い男」という異名を持った元四冠の塔矢先生をAiは一蹴した。
 塔矢先生は日本国内だけでなく国際棋戦でも強く、世界でもトップを争う棋士として尊敬されている。

 彼は和-Ai-を使って桐嶋和さんを探していた。2年間探したけど何一つ手がかりがなかった。
 
 だから手元にあるノートパソコンの和-Ai-を使って何とか未来の世界に戻れないかと苦悩してる。

 和-Ai-に勝てるプロ棋士はこの世界にいない。

 彼がAiを使って初めて持ち時間3時間の対局を指名した相手がsaiだった。
 その後に緒方先生そして塔矢先生と本気で対局して私は実感した。

 彼はどうするのだろう。

 これから誰との対局を望むのだろう。

 私は募る不安を隠せないでいた。
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