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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第05話 宿縁の戦い(vs 緒方精次)
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。
慣れていない者は中盤に入る前に崩れ去ることもあるが今のところ食い下がることができている。
今度は右辺を放置して意外なところから左下に迫ってくる。
意外だと感じた手が連動して生きる。あの時からコレを狙っていたのか?
こちらの厚みだろうがなんだろうが白はお構いなく狙ってくる。
いや……この黒はAiから見たら厚みとは言えないのか?
局面が進むほど黒の厚みが形づくられていく。
厚みを攻めたつもりが逆に攻められて挟まれた白石が危険に見える。
白石が中央にある天元の右下に置かれる。
たった一つの手で今まで見ていた景色が大きく変わる。
気が付けば中央の黒石が負担になり後で攻めるはずだった上辺の白が逆に黒へと攻めを見せる。
しかも将来的には右辺との連携したカラミ攻めも狙っている。
明らかな勝負所。持ち時間をじっくり使って相手の意図を見抜き黒石を天元に置く。
こちらの薄みを消しながら巧みな整形。右辺の黒石を直接攻めない辺りに上手さを感じる。
負けてはいられない黒石は右辺のサバキにかかる。白石は右辺を睨みつつ中央へ圧力をかける。
右辺の黒も絡んで複雑な模様が広がる。白5子切りを利かしカケツギながらノゾキを打つ。
普通は先手だが白は迷いもなく躱す。呆れるほど潔く白5子を切り捨てる。
右下隅で5子を取られる損と複雑な中央および右辺カラミ攻めの得失を比較する。
トッププロでも打てないであろう一手。こちらも対応し地は損するが右辺に利かせるための手を選ぶ。
気が付けば上辺の白が中央に対する効果的な攻めの勢力になっている。
なんとか黒1子をおとりにし右方へ脱出するが白は見きって手厚く勝ち切ろうとしてくる。
序盤でいったん捨て石になって放置していた左上隅を白石が切る。
この中盤の半ばが過ぎようとするタイミングで相手が最高の活用を見せる。
警戒していたにも関わらず意識の死角から突然の好手が飛んでくる。
翻弄され食らいつく。深く深く潜るほど閃きを得る。
十段のタイトルを取り、今期は碁聖位にも望む自らの碁が大きく成長できることを実感する。
荒らされた左上隅には黒の眼がまだ無い。
手順で白にオサエを打たれヨセで大きく得をされる。
しかし活きるためには左上隅の手入れを省くことはできない。
白が先手を決めてから右下隅に手を伸ばす。ヨセに入ったが白が優勢だろう。
それでもプロ棋士としてタイトル保持者として自らの誇りをかけて最善のヨセを追求する。
届かぬ底知れぬ強さの底を目指して必死に手を伸ばす。
なんとか黒は右辺の白を孤立させる。しかし白は活きている。
白は続けて下辺の一団も活かす。
ヨセの損得が難しい局面が続くが読み間
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