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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第04話 理外の打ち手
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るような一手だ。

 囲碁は対話なりという言葉もあるが、対話とは言えない碁に意味はあるのだろうか。
 そのような打ち手との碁に果たして互いの成長はあるのだろうか」

「先生、僭越ながら……それは違うと思います。
 以前にAiの研究会で奈瀬初段が言っていました。
 殆どの棋士は石の流れを点と点の繋がりである線として捉えているがAiは違うと。
 Aiは石の流れを考慮せず常に面としての全体を先入観なしに捉えて次の一手を選択していると」

「なるほど。流れに囚われることは時として先入観にもなるか。」

「彼女は自らの形勢判断、局面を評価する感覚をAiに近づけようとしていると言っていました。
 Aiは理外の打ち手です。対話が困難に感じるのは互いの棋理が異なるからです。
 我々はAiとの違いを意識した上で、自分なりに理解して成長することが大事ではないでしょうか?」

「そうか。……なるほど。緒方くんの言う通りかもしれん。
 対局してないにも関わらず詮なきことを言ってしまった。忘れて欲しい」

「…先生いえ。私の方こそ失礼しました。けれども先生の仰る通りかもしれません。
 私の碁はAiに出会ってから、その影響を受けて変わりました。
 私以外にも幾人かのプロ棋士が公式戦でもAiのような手をたくさん使うようになっています。
 我々プロ棋士がネットに公開されているAiの打った碁を研究して自らの碁に取り入れている。
 
 けれど我々の碁からAiは学ぶことがあるのでしょうか?
 恥ずかしいことにAiを破った棋士は一人もいない。それどころか強さの底さえみえない」

「だとしたら孤独だな。囲碁は一人では打てない。
 もしかするとAiが正体を隠してプロにならないのも己に匹敵する打ち手がいないからかもしれない。
 満足な打ち手に出会えぬのならプロに価値を見出せないのかもしれん」

「…先生ネット碁で勝てば正体を明かす。つまりAiは本気の碁が打てる相手を求めている?」

「わからないな。どちらにせよ憶測に過ぎん」

 オレは今まで碁よりオモシロイものなどないと思って生きて来た。Aiは違うのだろうか。

 ネット碁の早指しでAiとは何度か対局したが相手を満足させる碁は打ててたのだろうか。

 打ちたい。オレも打ちたい。

 早指しではないAiとの本気の碁を……打ちたい!

「あのsaiの次に直々に指名されたということは私も思ってた以上に責任重大だな」

「先生お願いがあります」

 オレは今までsaiと打つ機会は無かったが、今このチャンスを逃すわけにはいかない。

 Aiの了承を得られるのならと先生の許可を得てメールの返事を書く。

 まずはオレが先にAiと対局することが決まった。

 待
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