暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第01話 変わった未来
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
藤ヒカルの自宅 side-Hikaru


 佐為に打たせてやればよかったんだ。

 はじめっつから…全部、全部、全部!

「「ヘン!オマエだって2度もAiに負けたくせにえらそーにっ!」」

 そうだ。オレなんかが打ってたから、オレなんかにノンビリと囲碁を教えてたから……

 saiはAiに勝てなかった。そして負けた佐為は消えた。

 ホントにバカだ。saiがAiに負けたのはオレのせいだ。

「……そうだ。今日はAiと対局できる最後の日だ」

 saiと同じく正体不明のネット棋士Ai。
 あの怪しいヤツから渡された挑戦状は事前に準備されていた物。

 相手はsaiのこと…いや、佐為のことを知っていた?

 オレがsaiの代わりに打ってAiに勝てたら……もしかして佐為は戻ってくるのかな?

 けど、オレがAiに勝てなかったら……もう佐為には一生会えないかもしれない。

 そんな迷いが頭をよぎると、もう身体が動かなくなる。

 それに本気の佐為が勝てなかった相手にオレなんかが勝てるはずもない。

 諦めが心を支配する。

 佐為、戻ってこいよ!もう打ちたいなんてワガママは言わねえから!!

 オマエだって負けたまま終わるのは悔しいだろ!?

 オレはもう打たない。全部オマエに打たせてやるから……。

 なあ……お願いだから……神様……。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ