アージェント 〜時の凍りし世界〜
第二章 《暁に凍る世界》
ドキドキ!?温泉パニック!!A
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
お話を聞いて、少し吹っ切れましたから。」
「そ、そうですか………私も、何となくそんな気がします。」
フェイトがそう言った所で、二人の元に近付く足音が響く。おそらく先の二人が探し物を見つけてきたのだろう。ミミとしても特に手を掛けて隠した訳では無いので、見つかる頃合いの予想も経っていた。
「……では、私は失礼しますね?」
「え?ああ……ありがとうございました。お陰で、何とかなりそうです。」
「……それは、お互い様です。」
ペコリと頭を下げ、踵を返すミミ。フェイトは廊下の角に消えるまで、その姿を見送っていた。それから間もなく、フェイトの元になのはとはやての二人が戻ってくる。
「フェイトちゃん見つかったよ!……フェイトちゃん?」
「どないしたんや?誰かと話しとったみたいやけど。」
「………ううん、何でも無い。ありがと、なのは、はやて。」
フェイトはそう言うと笑って振り返り、そこで自分が下着を盗られていた事実を思い出し、再び赤面するのであった。
十分に時間を稼げたと判断したミミは、元の姿に戻り、一直線に部屋へと戻った。そこには既に湯から上がった暁人がおり、愛機のメンテナンスをしていた。
ミミが戻った事に気付き、暁人が口を開く。
「……何だか知らんが嬉しそうだな。」
「そうですか?……そう言うご主人様こそ。」
「当たり前だ。氷雪が笑ってるんだからな。」
当然の如く言い放つ暁人に、ミミはブレないものだと苦笑する。
「……ミミ、あの作戦、やっぱり考えなおーー」
「やりましょう、あの作戦で。」
暁人が言い切るのを遮り、ミミが宣言する。
「……いいのか?」
「いいも何も、私はご主人様の使い魔です。ならば、貴方の意向に従うのみです。」
きっぱりと言い切るミミ。その後、少し考えてから再び口を開いた。
「……それにーーー」
「それに?」
「ーーー判らない結果を、やる前から心配はできませんから。」
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ