第六章 Perfect Breaker
聖杯戦争
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「EARTH」ビルが一瞬だけ不気味に光った。
まるで、巨大な機械が起動したかのような、薄暗い光だ。
違和感を覚えるショウ。
そして、嫌な予感が脳裏によぎる。
「ま、まさか・・・」
「言うな!!というか、令呪の配布も何もないぞ・・・どういうことだ!?」
ショウも万が一選ばれるよう、魔力を練って体内にとどめている。
しかし、今の様子から大聖杯が起動したと言うのに、なぜその配布が始まらないのか。
これだけの人材がいて、なおも誰に与えるかを悩むことなどあると言うのか――――――
疑問、焦燥、悪い予感
顔を暗くさせる二人だが、そうしている暇など一瞬で過ぎ去った。
刃のような形状をしたエネルギーが、二人の首を落そうと振るわれてきたのだ。
アリスに飛びつくようにして地面に伏せるショウ。
頭上を通過したそれは、木々を数本切り倒してから短くなって行ってそれを操る人影の手元に収まって行った。
ボボボ・・・・と、その人影の手の中でバーナーのような音を上げる、エネルギー球体の音だけがする。
立ち上がろうとするショウとアリス。
二人はその相手の顔を見たわけではない。
しかし、はっきりとわかる。
その相手は
「まさか・・・あなた・・・」
それは、かつて共に世界を管理した者のひとりであり
「てめぇ・・・・」
そして、かつて自分をそそのかし世界を喰らわせた張本人―――――
「まさかの再開だなぁ、おい」
“LOND”
消滅したはずの男が、その場に確かに存在していた。
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そして、蒔風とクラウドは。
その地点に到着した瞬間、刃に襲われ後退させられていた。
振るわれた刀の剣圧に砂埃が起こり、その中から刀だけが伸びていた。
その異様に長い長刀は、その砂埃が使用者の姿を隠しても、その正体をはっきりと知らしめるに足るモノで――――
「貴様・・・・」
「バカな・・・・」
「久しぶりだな。私は、帰ってきた」
「そんな馬鹿な・・・なぜおまえがここにいる!?」
「セフィロス!!!」
蘇る死者たち。
復活する消滅した者。
「EARTH」の内部で、セルトマンがその顔を歪ませた。
「さあ・・・・聖杯戦争の始まりだぜ――――!!!」
to be continued
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