第六章 Perfect Breaker
聖杯戦争
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「俺たちは一気に行くぞ!!シュン!!」
「みんな任せた!!!」
作戦の第一段階。
まずは蒔風とクラウドが地脈のライン上に乗らなければ話にならない。
どうあっても、「EARTH」ビルを中心に地脈に干渉するしかないのだ。
ならば、行く道は唯一つ。
一直線に、「EARTH」ビルへと突っ込むのみ!!!
「二人を援護だよ!!」
「行かせるかァ!!!」
なのはの叫びに、オフィナが反論するように叫び飛び出していった。
しかし、一気に駆けだしていく二人は振り返らない。
その背中に向かって、オフィナの両拳が振り下ろされていく。
その軌道上の大気を押しのけ、摩擦による膨大なエネルギーを上乗せした拳がその背に向かって叩きつけられ――――
「流動《フロウ》ッ!!!」
理樹がその間に割って入った。
そして同時に、バリアの表面を流してオフィナの拳を左右に開かせた。
大の字に身体を開くオフィナのその胸に、理樹の拳が狙いを澄ました。
硬堅なバリアで形作られたナックルが理樹の拳に纏われ、その一撃を突き出していく。
しかし、それをアライアが白羽取りの様に拳を止めた。
正確には、理樹の手首を挟み込んでその進行を止めたのだ。
「うぉお!?」
「感心するな!!お前は早くあの二人を止めろ!!」
「あ、オウ!!」
胸元に飛び込んできて理樹を受け止めたアライアに、オフィナが一瞬呆けた声を出すもすぐさまそれを飛び越して二人を追った。
それを見てから、アライアが理樹に多少イラついた表情と声を浴びせた。
「おのれまさか貴様・・・・俺に勝てないとみてほかの対象を相手にしたか!?」
自分を無視して、オフィナに向かったことがアライアには許せないらしい。
額に青筋立てて叫ぶアライアの拳は、理樹のナックルの手首部分にヒビを入れた。
「はは・・・だが仕方ないな!!貴様のバリアは、私には勝てん!!」
勝ち誇るアライア。
確かに相手の力量が自分を越えることがあるだろうが、あれからたったの一晩だ。
たった一晩で、人間一人の力の向上度などたかが知れている。
そう、たかが知れているのだ。
「そうだね。でも今護るべきはクラウドさんと舜だから」
作戦を重視し、今はやるべきことをやる。
そう言う理樹の目には、一切の迷いも不安もない。
「でも、今の発言は言いすぎじゃない?」
人間の向上度はたかが知れている。
「僕が勝てないって?―――――それはないよ」
翼人は、それを覆す。
「ゴッぶっ!?」
理樹の拳が、アライ
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