第六章 Perfect Breaker
聖杯戦争
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らば、その間のセルトマン達の相手はそのほかのメンバーに任される。
蒔風とクラウドが地脈を崩し、一刀がいない今となっては、残った翼人は二人のみ。
「理樹、お前が要だ。んで、観鈴は極力出ないようにして後方支援。お前がやられたら、誰も戦場に戻れなくなるくらいに考えておいてくれ」
「う、うん」
「がんばるよ!!」
作戦の説明を終え、質問がないかどうかを見回す蒔風。
そしてどうやら無いようなので、パン、と手を打って終わりにする。
「じゃあ、行くか」
そう言って、外へと足を進める。
出来ればメンバーをもっと集めたいところだが、様子見だとして時間を空けたのが裏目に出た。
もはやこれ以上の時間を相手に与えるわけにはいかない。
「さて・・・・これが凶と出るか吉と出るか」
「やってみなきゃあわからないな」
もうすでに猶予はないと考える。
仮の建物から「EARTH」ビルまでは、150メートル程。
一瞬と言えば一瞬で詰められる距離だが、それは邪魔が入らなかったときの話。
そして、相手も今の状況での邪魔を許すはずがない。
だがそれはこっちが行動を起こしてからの、後出しの反応。
その隙をつけばあるいは―――――
「やぁーやぁーやぁー!!やっぱりソロソロだと思ってたよ!!」
「な・・・・・」
「大方、地脈をずらすとかの作戦でしょう?わかってるよ〜、というか、それしかないしね」
しかし、一気に行くつもりで扉を開いた蒔風たちの前にはフォンが立ちふさがっていた。
作戦が読まれている。
だが、だからと言ってやめるわけにもいかないのが現状だ。
冷や汗が流れるが、蒔風はそんな様子を一ミリたりとも見せることなく、挑発するように笑う。
「は。そこで止めに来るってことは、そっちにとっても都合が悪い、ってことだろ?」
「まあね。聖杯の調節も、そろそろ終わるからね」
「それまでは」
「我々で」
「相手をするぜェ・・・・」
フォンの脇にもう三人が現れる。
セルトマンはいない。
相手も本気だ。
恐らく、ここがセルトマンにとっての正念場でもあるのだろう。
若しくは、遊んでいるだけか。
しかし、どちらにしろセルトマンが出てこない今がチャンス――――!!!
「いいか・・・・無理に戦うな!!時間さえ稼いでくれればいい!!」
『了解!!!』
相手の力がわかっている相手ならば、まだ喰らいつきようがある。
各々がその目的を果たそうと、なんの合図もなしに一斉に飛び出していった。
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