第六章 Perfect Breaker
月下の疾走者
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とだろ?」
「姿を見せない、ということは透明か、存在が薄いのか、それか・・・・」
「高速移動」
どれがしっくりくるかと言えば、高速移動だ。
だが断定はできない。
そもそも、この三つ以外の能力である可能性もあるのだ。
「でも矢車さんが感じたってことは速さじゃねーの?「速度の完全」とか」
「一番それっぽいけどな。だが・・・・」
油断は禁物だ。
姿もなく、音もないのだから、それに該当する能力などは考えればいくらでもある。
あの四人の様に、教えてくれればよいのだが・・・・・
「あちゃ、バレタ」
「「「「え」」」」
唐突な声。
見たこともない顔。侵入者。
速度を上げるためか、全身タイツの男がそこにいた。
手には資料と、恐らく小さいのはヴィヴィオの取られた記憶デバイスだろう。
「「「「変態だァ!?」」」」
「へへっ―――――」
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「そーいやセルトマンさん」
「なにか?」
「なんであいつフロニャルド連れて行かなかったんで?」
「あいつ?・・・・ああ、コールのこと」
「EARTH」ビル内。
今だ歩きながら魔法陣を刻むセルトマンに、いまだに付き添っているフォンが聞く。
コールとは恐らく、今「EARTH」(仮)内部に侵入して、四人に変態宣告をされた男のことだろう。
「君たち四人は各完全の能力を使っても、あの場合ならそんなに怪しまれないけど・・・・彼の場合、そうもいかない」
「確かに・・・・あの動きじゃ確かに、フロニャルドとは思えないかぁ〜」
「まあ、そもそも君らでもバレてたから意味無かったけど。あとそれに、彼はついうっかり言葉を漏らしすぎる。今ならともかく、あの時点で私の目的だとかばれたら目も当てられないから」
「あー、そういや口滑らすことに関してはすごいよねぇ〜、彼」
「早とちり、と言ったところだな、あれは。まあ彼の完全にあってるっちゃあってるか」
「コールの完全って、たしか・・・・」
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「流石「EARTH」ッ!まさかこのコールの完全が「速度の完全」であることをこうも容易く見破るとはッッ!!」
「あの・・・・」
「だがこのコール、その程度ではへこたれない。この速度についてこれるならちゅいてこい!!」
((((噛んだ・・・・))))
妙に早口の男、コールが聞いてもないのに全部
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