第六章 Perfect Breaker
月下の疾走者
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る。
自分でも考えた。
確かに、相手の硬度は大したものだ。
だが、それは自分が全力を出しても大丈夫なほどなのか?
対抗する硬度を持った者がいない。それほどにまで、強力な硬さを誇る能力。
だからこそ、この力を本気で振るうのが怖いのだ。
そうした時、一体自分は何をしてしまうのかが。
した結果、どうなってしまうのかが、怖かった。
それを、隣の少女は特に表情を変えるわけでもなく聞く。
空を見て言葉を紡ぐ少年の横顔を、首を捻って見つめながら。
そして、聞き終わって自分も空を見る。
星は見えない。月も、探さないとその位置を確認できない。
だけど、少女は簡単にその一言を述べた。
「だいじょーぶだろ?理樹は」
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ガサッ、パキン
「いただきます」
「いただきます」
ペリリ、ズ、ズルズルズルッ!!
「おぉう・・・・」
「よく食べますねぇ〜・・・・・」
会議の終わった会議場。
食堂を兼ねるそこで、今だ残ってカップ麺をすするのは地獄兄弟の二人、矢車と影山だ。
一通りの資料の配布を手伝い終わり、食堂にまたやってきた観鈴と往人は、その食べっぷりに一人は感心し、一人は呆れていた。
「明日はまた一段と大きな戦いになりそうだからな」
「兄貴はああ言っていたが、逆に考えればいつ俺たちの出番があるかわからない、ってことだ」
「大兄貴がいつ言って来てもいいように、俺たちは体力を付けなきゃいけないのさ」
そう言って、二人はまだ今食べている分が半分以上残っているうちに、次のカップ麺にお湯を注いでいた。
なるほど〜、と感心する観鈴の傍ら、チラリと完食済みの空き容器を見る往人。
もうすでに六個ほど転がっている。つまり一人当たり三つ食い、今ので四つ目、更に五つ目を用意しているということだ。
「偏ってないか?」
「麺類は炭水化物だ。麺類は消化しやすいし、即座にエネルギーになるからな」
「俺たちは戦士さ。そう言った考えはきちんとしている」
ほら、野菜も入っているし、と中身を見せる影山。
きっと往人が言いたいのはそう言うことではないのだろうが、その自信満々の言葉に「お、おう・・・」としか返せない。
そうして、四つ目のスープまでをすすり、五つ目に手を伸ばす。
ちょうど三分なのか、特に時計も用意してないが二人にはわかるらしい。
ズルズルと勢いよく啜りながら、また次のカップめんを器用に用意する。
まだ食うのかこの二人。
「む」
「んふ?ど
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