第六章 Perfect Breaker
動き出す夜
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も、彼がいます」
「あー・・・・見ないと思ったら、そゆこと」
大聖杯の設定が出来上がっていく。
聖杯戦争は、もう数時間で始まるのだ。
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「では、魔術教会は一切干渉しないと?」
「そうなるな。というか、なんでそんなところにわざわざ行かなきゃならんのだ」
イギリス・ロンドン
魔術師にとっての総本山、時計塔の一室で一刀はそこの教授と話を進めていた。
魔術教会ならば、「汚染されていない聖杯の神秘を」とかなんとか言って手を出してくるのは、考えられないくないことだ。
それを説得し、良くて協力、悪くとも不干渉の所まで持っていくのが今回の一刀の目的だ。
一刀も最初は蒔風やショウがいくべきだと言い張ったのだが、蒔風やショウが離れている間に何かあっては大変だし、そもそも交渉ならば一刀の方が得意だと踏んだのだ。
一刀も決して、そう、決して行きたくないだとか面倒くさいだとかそういうことはなかった。決してなかった。
だが、今この状況で自分が離れるのはどうかだとか、一番負傷のない自分が「EARTH」に残るべきだとかいろいろ言っていた。
休みたかった、などと言うことはない。
だが
『恋・・・一刀連れて行ったら一週間飯一杯喰わせてやる』
『ご主人様。連れて行く』
そんなこんなで、恋に連れ出されてきたのである(無論、恋が魔術教会の場所など知るはずもないので結局自分で行くことになったのだが)
(恋、一人で大丈夫かなぁ・・・・まあ平気か)
一瞬一緒に来た恋を案ずるが、彼女も呂布だ。そん所そこらの危険では大したこともないだろう。
話を戻して、魔術教会の干渉についてである。
「面倒な事を起こしてくれるな、日本人は」
「何言ってんですか。やったのはそっちが監視するはずの封印指定の魔術師じゃないですか」
「そうだったか?」
「ええ。だからできれば、封印指定執行者を派遣してもらえると嬉しいんですが」
「知らん。それくらい自分で調達しろ。知り合いのに三人くらいはいるだろう」
そっけない男だが、これはこれでありがたい。
何しろあとから「借りを返せ」等と言った厄介な事態にはならないからだ。
知り合いの封印指定執行者と言えば、衛宮家にいまだ居候状態のバゼットがいる。
彼女に頼めば、心強いことこの上ない。
男が葉巻をくわえて、オイルライターで火を灯す。
魔術師がこういった文明の利器を使うのは珍しいが、この男は特に気にもしないらしい
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