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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
動き出す夜
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・・次は必ずやって見せるさ」

ギチリと、力の戻りつつある右腕が力んでいく。


だが、再び勇気の集束を行うには時間が必要だ。
間に合うの、だろうか。





そして、そのビルの裏で


「僕は・・・・・弱い・・・・!!!」


直枝理樹は、涙に顔を濡らしていた。




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「大丈夫なの?」

「まあな。全身くまなくぶっ飛ばされたのは久しぶりだからビビったけど」


身体にいくつかの包帯を巻きながらも、蒔風はカラカラと笑いながらヴィヴィオの勉強を見たいた。
その蒔風を案じるなのはは、今回の戦闘をレイジングハートと共に見直し、研究していた。

もしも自分たちも参戦することになれば、相手にしなければならない相手だ。
それに、そうすれば今度は守ってあげることもできる。



「相手の力はわかったんだっけ?」

「セルトマンに関してはいまだ不明。残りの四人は・・・・」


そう言って、蒔風が説明する。

ショウとクラウドが交戦したオフィナと言う男は、超攻撃力。
蒔風が戦った加々宮は、超再生力。
理樹が相手をしていたアライアは、超防御力。

そしておそらくではあるが、翼刀が迎え撃ったフォンは超対応力、と言ったところだろう。


三人はその口から語られているし、もう一人も推測だが間違いないはずだ。



「とりあえずコイツのこれ見終わったら俺も対策会議に出るから」

「えー!?終わるまでやるの〜?」

「当然」

事件発生からの「EARTH」の現状から、学校も休みになると思っていたのだろう。
ヴィヴィオは机にグデッ、と倒れ込み、蒔風にチョップを入れられていた。



「ほれ。せっかくアインハルトさんがプリント送ってくれたんだから、やりなさい」

「うぇ〜・・・お父さんそんなにまじめだったっけ?」

「いや?でも他人には厳しくだから、お父さんは」

「それ酷くない!?」

「この場合はほれ、なのはが真面目さんだから」

「・・・・あぁ」

「何か言った〜?」

「「なんでもありませ〜ん」」


ヴィヴィオは見逃さなかった。
蒔風の瞳にほんの少しの水分が溜まったのを。


何があった




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