第六章 Perfect Breaker
動き出す夜
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そして令呪は一人に三画一対が基本だ。
セルトマンは確実だとして、他の四人に魔術師適性があるをは思えない。
「あいつらは「与えられた」とか「賜った」って言ってたからな。あいつら自身は魔術師じゃないんだろ」
「だったら、こっちには魔術師がまだいるしね」
皆が帰宅し中、凛を始め士郎などがこの場にいるのはそう言うことだ。
セルトマンの準備が終わり、大聖杯が選定をすれば間違いなくこちらの方が戦力は上になる。
何せ、あっちにマスターは一人、こっちは六人になるのだから。
「倒してもいいし、やられてもいい。要は六体やられなきゃいいんだ」
問題は、他のことである。
魔術教会はまず確実に出張って来るだろう。
更には、冬木の聖杯を狙ってくる輩もどうにかしないといけない。
現在、冬木市の守りにはアーチャーをはじめランサーなどのサーヴァントがついている。
中には知ったことじゃない、と言って傍観を決め込むものもいるようだが、そもそも柳洞寺はあのキャスターの陣地内だ。
神代の魔術を扱う彼女が、たかだか現代の魔術師の集団に負けるはずがない。
だが、手を出しに来るのが魔術教会だとしたら、厄介だ。
その対象がこっちのであろうと、向こうのであろうと、手を貸しに来てくれるのならばありがたい話なのだが。
もしもその神秘を得ようとしてくるのであれば、妨害以外の何物でもない。
故に今、「友好的」に協力する体勢を築けるよう、一刀がそちらに向かって説得を試みている。
彼ならばうまくやるだろうし、決裂したとしてもイエスと言わせるだろう。
「今日はここまで!!怪我した奴も大していないし、とっとと寝る寝る!!」
もしセルトマンがまだ準備中なら今焦ってもしょうがない。
令呪が発現するのに意識の有無は関係ないので、気を張っても今はしょうがないのだ。
ショウはそこから外に出る。
いま彼らがいる建物は、一番上で五階程度の高さしかないビルだ。
一階部分から食堂兼会議場。二階は武器庫や医療室、三階から上は居住スペースだ。
もともとのビルを考えると、悲しくなってくる小ささだが、いずれ取り返すのだ。問題はない。
出ると、芝生の上にクラウドがしゃがみ込んでいた。
腕の包帯を巻き直して、黙々と処理してから聖杯に飲まれたビルを見上げる。
「腕、どうだ?」
「まずまずだ」
皆の勇気を収束したクラウドの一撃。
その一撃ですら、オフィナの攻撃と同等止まりだった。
オフィナの拳は少し皮が剥け、クラウドの腕は血が噴き出して力が入らなくなった。
「だが、もう一人いれば押せるな」
「ああ・・
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