第六章 Perfect Breaker
雨 降って
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ゃあ・・・・じゃああの男は・・・・本当に何者なんだ・・・?」
------------------------------------------------------------
翌日
蒔風の怪我もだいぶ癒え、七獣も八割がた回復した。
十五天帝として彼等を収納し、腰と腕の軽さに違和感を感じながら、光と共に消す。
んー、と伸びをし、そろそろこの部屋大きくしないとな、と考えていると、部屋の扉がいきなり開いた。
「おい蒔風!!」
「ん?」
扉を蹴破り、一気に蒔風へと掴みかかっていくのは、ほかならぬショウだ。
額に青筋を立て、噛みつくような勢いで蒔風へと怒鳴った。
「てめぇ十五天帝管理局に渡したってのは本当か!!!」
「だれから」
「八神だ!!お前どういうつもりだ。この俺を護ったつもりか!!えぇ!?」
「・・・・・」
ショウの言葉には、正真正銘の怒りしかなかった。
それはそうだろう。
自分の罪のために蒔風がその戦力を手放し、しかもそれが庇ったような形で為されたというのだから。
「いいか・・・・オレはテメェに守ってくれなんざ一言も言ってねぇ!!」
「ああ、だから俺が勝手にやったんだ」
「ふっざけんなよ・・・・俺はお前に守られなきゃならねぇ程落ちぶれちゃいねェンだよ!!!」
「ああ・・・・知ってる。だが」
「俺がかわいそうってか!?みじめってか!?こうされる方が・・・・よっぽど可哀そうで惨めなんだよ!!」
「俺は!!お前がこれ以上」
「いいんだよ!!なんでお前が負い目を感じてんだよ!!ふざけんな!!俺を知った風になってんな!!」
「だが」
「るせぇ!!」
ブンッッ!!
一気に言うことを吐きだし、蒔風を外に向かって投げ飛ばすショウ。
大きなガラスはいとも簡単に砕け散り、蒔風はそのまま宙に放り出されていってしまう。
そしてそのまま落下し、下の池に思い切りたたきつけられて落ちた。
「がほっ・・・ゴホ、ゴホッ・・・なにを」
池から這い出て、むせる蒔風。
下半身がまだ池に使っている蒔風の目の前に、ショウが飛び降りてきて胸ぐらをつかむ。
「お前に同情されると腹が立つんだよ!!俺のことあんだけ間違ってるっつって何度もやったくせに、ここにきて同情かよ・・・・だったら最初から殺されてろよ!!」
「なんだと・・・・!!」
「今更後悔してんなら、最初から殺されてりゃよかったんだ!!だがな」
「だがそれは正しいことではなかっただろうが!!」
「ああそうだよ・・・お前は正しかったんだよ!!」
「・・・・・は?」
「お前は正
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ