第六章 Perfect Breaker
雨 降って
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病室
はやてたちにその話を終え、蒔風がため息をつく。
「ま、つまりそう言うこと。俺の十五天帝の内八本・・・・風林火山と天地陰陽は時空管理局に保管されている」
理樹たちは絶句するしかなかった。
まさか今更になって、ショウのことがそんな形で取り上げられるとは思ってなかったからだ。
彼等からしたら済んだ話かもしれない。
だが、そうはいかないのがこの世界という物だ。
「誰かがどこかで責任を取らなきゃいけないんだ・・・・あいつにそれをさせるわけにはいかねぇよ」
「舜君・・・・そのオッチャンたちの話、私聞いたんよ」
「ん?」
「『これで「EARTH」の生意気な若造も少しは黙りましょうな』って!!舜君!ホントに良かったんか!?これで!!」
「あっちがどう思おうと、そう言った思惑だろうと、事実ならしょうがない。反論できなかったんだ」
理屈、屁理屈どちらであろうと、反論できねば正論。
そう挟持する蒔風からして、言い返せなかったのだから相手に従うしかない。
蒔風も言っているが、今度ばっかりは相手の言い分が正しすぎる。
「にしても、そのタイミングでこの事件だもんなぁ・・・・困った」
「困ったってもんじゃないと思うけど・・・・」
「時空管理局側も永久に、ってわけじゃないらしい。有事の際には返してくれるとさ」
「そんな言葉信じられるん?」
「信じるしかない、ってのが現状だがね」
さて、この話は終わりだ、とでもいうかの如く、手を叩いて切り替える蒔風。
それよりも、今回の事件の首謀者だ。
「遠坂さんの話だと、生まれた時からの封印指定の魔術師っているのは結構いるみたいだね」
「俺もバゼットさんから聞いた。家柄だとか、遺伝だとかで受け継ぐ魔術やら魔眼持ち、って言うのは最初からマークされてるんだって」
「その線からの身元割り出しは難しいか・・・・?」
「でも数人には絞り込めた。その中から、一番今回の首謀者に近いのは・・・・・こいつ」
ぱさ、と蒔風のベッドに一枚の書類を置く。
そこに記されたのはある男の情報。
名前:アーヴ・セルトマン
「・・・・だけ?」
「後は一応顔写真なんだけど・・・・」
「・・・違うな」
「うん。写真の男は金髪だけど、僕らがあったのは黒髪だった。顔も違う」
「染めたか、魔術で外見を変えていた?」
「それはないと思うぜ。効かないもんからいろんな攻撃したけど、全然ブレなかったし」
蒔風の推測を、一刀が打ち消す。
「じ
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