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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
緊迫の再会
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機はこれまでもあった。
最大の物で赤銅大戦だ。


しかし、あの時には世界の抑止も、世界の助力もない。
蒔風、ショウ、翼刀の三人がそろい、他のメンバーが脇を固めれば勝てる相手だったということだろし、加えて、赤銅も消滅を願っていた節がある。


それに対し、ここでそれが発動するということは





蒔風が腕を振るい、引いてから拳を突き出す。
打滅星の体勢を取って、放たれたそれは男の顔面に伸びる。

「打ほ・・・・」

ガッ!!

「・・・腕を回してからの打滅星。だが、これなら」

それを、男が止める。
まだ腕も伸びきっていない状態のそれを。

男の左手は、蒔風の右肘の内側に添えられていた。
それがつっかえ棒のようになって、それ以上の拳を止めていたのだ。

返す身体で、蒔風が左掌底を伸ばす。


「!!」

ブチンッッ!!!


その左腕を、男の腕が引き裂いた。
蒔風の腕が舞い、離れたところに落ちる。


「ッ゛・・・・!!」

鮮血が舞い、男の顔にも二、三滴ほど付着する。

蒔風の顔面が、信じられないものを見るかのように驚愕に染まる。
見開かれた眼は、先を失った左腕と、男の顔を映し出す。


男の顔が勝利を確信する。
いくらなんでも、腕を失っては蒔風と言えど――――


「六風――――」

「なぁ!?」

だが、蒔風は一瞬のそれをも今は飲みこみ、拳にエネルギーを込め上げる。
彼の使う六つのエネルギーを、拳に乗せてブチかます。


「させるか・・・!!」

「―――波爆ッッ!!!」


男の反撃。
それと同時に、蒔風の右拳がうねりを上げた。


男の手には、光の槍が。
それを掌底と共に蒔風の胸に押し当て、その体を貫いた。

対して蒔風の拳は、男の腹部に叩き込まれる。
エネルギーが暴れまわり、男の背から吹き出して、暴風となって吹き飛ばす。


両者ともが同時に吹き飛び、余剰エネルギーがビルの窓ガラスを叩き割る。




十秒



その三倍以上に感じただけの静寂の後、瓦礫を押しのけて立ち上がったのは

「ぐ・・・は・・・・まさか・・・あの状態でここまでやるとは・・・・な・・・・」

男が、腹を押さえて血を流す。
ヨロヨロと、脚が力なくふらつく。


その先には

「まさか・・・・そんなになった状態で、あの威力の六風波爆を打ち込んでくるとは思わなかったぞ!!蒔風!!」


そう叫ぶ男の目の前には、ボロボロになって瓦礫の中に倒れる蒔風がいた。

叩き叩きつけられたのか、ブチ込まれたのか。
その身体はビルの壁を突き破り、瓦礫に囲まれて地面に倒れていた。

腰を付き
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