第六章 Perfect Breaker
光の先に
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びて行った。
「少女よ・・・やはり最大世界にいるのか・・・・」
そう呟き、ふわりと浮いて素性のオーロラに向かう男。
唖然としながら、蒔風がそれを睨み付ける。
「追ってきてもいい、と言うのがこの構図なんだろうけど、できれば来てほしくない。邪魔をされると困るんだ」
「ッッ!!」
そして、蒔風の目の前でオーロラが閉じる。
我に返った蒔風が、即座に通信機を「EARTH」につなげる。
「空に光が見えないか!?」
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最大世界。
そう呼ばれるこの世界は、実に広大だ。
遠くには自然に包まれた「トゥスクル」
大都会と言えば「ミッドチルダ」
工業の街を挙げるなら「ミッドガル」
世界に誇る大都市「東京」
その中に、「EARTH」本部ビルもある。
大きな世界になったはいいがその分、そこに暮らす人々も多くなる。
問題も起こるが、特に大きな軋轢は起こっていない。
ただ、困ると言えば
「――――人を探すのが困難なんだよな」
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「蒔風さんから入電!!空に光を見つけたら、即座にその先へと向かってくれとのこと!!通信繋げます!!」
『その先に「少女」がいるはずだ!!いいか――――その少女を見つけ次第保護!!敵とは絶対に「戦闘をするな」!!!』
その通信を聞いた、誰もが驚いていた。
基本、蒔風は命令をしない。
一応立場上の上下はある物の、「EARTH」そのものが本人の言うとおり「蒔風舜の友達集団」に近いため、命令と言うよりはお願いに近いのだ。
その彼が、命令を下してきた。
少女を保護せよ、と言う方は口調からして「誰かお願いだ!」という感じなので命令とは思えないが、後者の方が明らかに命令だった。
彼がここまでして言ってくる、その男とは何者なのだろうか―――?
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[Gate Open---Grand World]
バッ!!
「あいつはどこに・・・・・!!!」
理樹たちを任せ、そのまま最大世界に一人帰ってきた蒔風は、即座に空を見上げて光を探した。
全身が、鈍痛と疲労感に苛まされているが、アドレナリンがそれを打ち消していく。
額から流れる汗を、鬱陶しそうに拭い払う。
そして
「あれか!!」
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