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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
敵の狙いは―――
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の柔らかな表情が少し鋭くなる。
柔和な笑みを浮かべるその双眸が、少し開かれて瞳が映る。


「行きますよ」

ドッ!!ドドドドドドンッッ!!!

連続した攻撃は、全て男の身体に命中して爆ぜていく。
しかし、一体どういう身体をしているのか。男は一切ひるむことなく彼らの方へと一直線に駆け抜けてくる。

もはや男の一歩は大地を砕き、土砂を巻き上げる災害のようなものとなっていた。


それはもはやタックルと言うには生易しく。
古泉の脳裏には、一つのイメージが浮かんでいた。

「――――破城鎚・・・・!!!」

それはもはや鈍器だった。

男の背後が、まったく見えない。
フロニャルドの広大な景色が、黄土色の土砂にかき消されていた。


だからこそ



ドォンッッ!!

「がっ!?」

男は背後からの砲撃に、後頭部が痛みを感じるまで気づかなかった。


土砂に開いた一つの穴。
その向こうからは、ミウラに支えられながらもディバインバスターを放ったヴィヴィオの姿が。


「な・・・うがっ!?」

後頭部を撃たれ、体勢が崩れ始める。
さらに、地面が砕けて脚をも掬われる。


「(あの優男・・・俺を狙ってると思ったら、地面に穴開けてやがったのか!!)」

古泉の光弾で脆くなった地面に足を取られて、男が完全に体勢を崩した。
その男を

「どいて」


ボロボロの長門が、真上に向かって投げ放った。

形を見れば合気か、それとも彼女の場合は力学計算か。
ともかく、男は全く無防備な大勢で大空に投げ飛ばされていった。


「おぉ・・・が、まだ甘い!!」

ドドンッッ!!と、空で大気が振るえた。
見上げると、男の筋肉が肥大している。


「く、来る気か!?」

キョンの声に反応したのか、男が拳を振りかぶって落下してきた。

抱える長門を見ると、もう体の限界を超えているらしい。
回復は進んでいるというが、あの男の落下には間に合わない・・・・!!


「大丈夫です!!」

「私たちがやります!!」

そこに、アインハルトとリオが立つ。

相手は空中。
どれだけ落下してきても、足場がない空中ならばその威力は半減以上。

ならば、こちらの最大出力を以って立ち向かえば――――――



「行きます!!覇王――――」

「春光流――――」

ゴッッ!!

「断k」「絶sy」

「消えィッッ!!!」

ドゴォッッッ!!!



------------------------------------------------------------



ズ――――ズンッッ!!!


「ウわ
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