第六章 Perfect Breaker
接敵
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?」
観鈴の一言に再び奮起。
嗚呼、男らしいと言えば男らしいのか・・・・
「ど、どうすればいいのでありますか〜?」
愉しんでいるエクレ。
一方、リコッタはそんな声を出して困っていた。
無論、様々なことは試してみたのだ。
撃ち出されるのは砲弾タイプのエネルギーだ。
それが衝撃波で逸らされたりするなら、その砲弾の真後ろに、まったく同じ軌道で砲弾を撃っても見た。
動き回る観鈴に対してそれができるあたり、もうすでに神業の領域ではあるそれだが、いかんせん相手が悪すぎる。
結果は「まとめて衝撃波に落とされる」だった。
だが、いまそんな部隊に、救世主が現れた。
ザシッ!!
「俺がいくっス!!」
「え!?」
リコッタの前に降り立った、一人の青年。
服装からして、パスティヤージュの空騎士らしい。
彼等が使うのは、銃から放つ紋章砲だ。
だが、砲弾から砲撃に変わっても逸らされることはすでに試したし、そもそも空騎士が地上に降りてきて意味があるのか?
そんな疑問をよそに、軽い口調の彼は観鈴へと一気に飛び掛かって行った。
丘の上から、ジャンプして。
そこから銃器を向け、砲撃を次々と放っていく。
それを観鈴は同じように弾くが、青年の攻撃は止まらない。
観鈴は観鈴で衝撃波を使って彼を落そうとするが
「そんな・・・すごい!?」
砲撃を撃つ反動を使って、その衝撃波の網を潜り抜けていく。
そうしているうちに接近され、脚を掴まれて地上へと引きずられて落ちる観鈴。
そこから距離を取ろうとするも、絶妙な紙一重で衝撃波を回避し、その穴を縫って砲撃を放ってくる青年に観鈴は驚いていた。
「見えるの!?」
「まあ!!なんとなくっすけど、躱すには十分っす!!」
彼曰く、衝撃波が「見える」のだそうだ。
故に回避もできるし、その穴をついて砲撃も撃つ。
確かに、衝撃波は目に見えないこともない。
だがそれは「来る」のが分かる程度だったり、使用者の動きを見て察知するぐらいだ。
それを見切る彼は、一体何者なのだろう。
観鈴は観鈴で、喰らえばこの距離だ。ほぼゼロ距離の砲撃では、いくらなんでも手痛いダメージとなるだろう。
「あちゃぁ・・・私、そんなに撃たれ強くないんだよねぇ」
「じゃあ当たればおれの勝ちっすか!!」
踊るように、舞うように。
観鈴と青年は砲撃と衝撃波をまき散らしながら攻守を繰り広げる。
「がんばれーでありますー!!」
「観鈴!?」
「よそ見してる場合か!」
「うお!」
「すごいね!!ここまで見切るなんて!!」
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