第六章 Perfect Breaker
接敵
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楽しそうである。実に。
彼女たちは、そんなコントをしながらも、敵を押しのけている。
すると
ドッッ!!ドン!!
「え」
「きゃっ・・・え、長門さん!?」
「・・・問題ない。体の損傷はすぐに回復できる」
そこに何かが飛んで来た。
受け止めたゴライアスの手の中には、制服が少し敗れた長門がいた。
彼女が吹き飛ばされるなんて、一体何が相手なのか。
その疑問を察したのか、長門が黙って指を指す。
その先には、一人の兵士が。
先ほど、長門に一撃をブチかました男だ。
武器はない。
服装からして、一般兵のようだが剣も盾も持っていない。
となると、単純な肉弾戦で長門を吹き飛ばした、と言うわけだ。
「これが輝力、ってことなのかな?」
「唯子さん仕込みの気力と、試してみたいです!!」
「おーけい!!じゃあそっちのちびっこたちも、一緒に相手してやるぜ!!」
ニッ!!と笑いながら、相手の男が拳を振りかぶり突き出しながら突っ込んでくる。
それを受けようとするヴィヴィオ達だが、長門はそこに飛び出していき、男の拳を上から叩き落とした。
正面からではなく、上側面からの一撃に、その拳は軌道を狂わされて地面に落ちる。
すると、その拳は大地を打ち付け、そこを中心に大きなクレーターを作り出して草原に窪地を作り出してしまったではないか。
「すごっ!?」
「まともに受けたらヤバそう〜!!」
「おぉ!!すっごいのいるわね!!キョン!!倒してきなさいっ!!」
「やれるか!!」
その威力に称賛と関心を込めて騒ぐ少女たち。
その声に、男は誰に言うでもなく呟いた。
「ああ――――そう言う身体に、してもらったからな」
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砲撃隊は攻めあぐねていた。
それはそうである。
あらゆる銃器、砲撃は、神尾観鈴に対して相性が悪すぎる。
彼女が操るのは衝撃波だ。
その気になれば人体をバラバラにもできるそれをもってすれば、砲撃や弾丸を逸らすことは容易なこと。
無数のエネルギー砲ですら逸らす事の出来る彼女に、いくら撃ってもそれが通じるはずもない。
だと言って接近戦に持ち込もうとするエクレールだが、目の前の国崎往人に阻まれてしまって手が出せない。
「なかなか・・・やるな!!」
「こっちは力に身体引っ張られててもう限界だっての・・・・」
「往人さん!!がんばっ!」
「あー・・・・ちっくしょ!!行くぞ!!!」
「うわぉ!
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