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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
接敵
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な!?」

「涙拭いたのかの?」

「ダメですってクー様!そう言うのは指摘したらもっと可哀そうですよ!!」

「お ま え らァァアアアああ!!」



蒔風舜 VS クーベル&レベッカ



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とまあ

これだけの防衛線を敷いた「EARTH」陣営。
相手の勝利条件は「蒔風を討ち取る」or「各ポイントを攻め落とす」なので、このまま蒔風が倒されず、ポイントも制圧されなければいい。

とはいえ、やはり砦を取られたらすべてが意味を失う。
流石にそこを取られたら、負けもするだろう。

たとえ、それが一般兵だとしても。


事実、あれだけの炎力を各地に配置した「EARTH」だが、その陣営前の草原及び森には数名の兵士がすでに入り込んでいた。
もう五分もすれば、後続のモノが来るだろう。


いくらなんでも、あれだけの軍勢が相手ではすべてを止めるのは無理だ(「EARTH」はそう言った広範囲攻撃は使わない方針なので)。


だが、ここに最後の砦が存在する。




それこそ



「理樹。また何人か入ったぞ」

「遭難しないように気を付けてあげて。あ、あと真人たちも中に入って行っていいよ」

「いいのか?んじゃ、筋肉出動だ!!」



砦の前で、森の中とその間の草原を眺める理樹たち。
真人や鈴、来ヶ谷、葉留佳たちは理樹の言うとおり「それ」の中へと入って行った。


「ボクの羽根を持ってれば、迷うことはないから!」

「おう!!じゃあいっちょ、筋肉さんで埋め尽くしてくるか!!」

「キショイわボケェ!!」

「ぐわー!?」


そうして彼らが入って行ったのは、薄い緑色をした、透明の箱の中。

即ち

「でもスゲーな。草原と左右の森をほとんど全部囲む立体迷路かよ」

「中の設計は恭介に任せちゃったけどね。僕はその通りに作って、固定しただけさ」


そう。
目の前には、巨大な箱が出来上がっていた。


内部は巨大な迷路で、三階まである豪華仕様。
ヘタに向こうが見据えられるので、中の混乱具合は尋常ではない。

さっきから何人もの兵士が「出口だー!!」と叫びながら走ってきて結局は壁に激突しているのだ。


「なに、そんなに難しいものではないさ。人海戦術で来られたらすぐに攻略されるしな」

「でも相手はそれを待てるのかな?」

「さあな。それは相手次第だ」



最後の最後に巨大難解迷路。

今、理樹は優雅に待ち構えていた。


「さあ!いつでも来ていいよ!!」


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