第六章 Perfect Breaker
接敵
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のは、パスティヤージュ公国第一公女クーベルと、その勇者レベッカである。
クーベルは魔法のじゅうたんに座椅子が着いたようなモノ、レベッカは魔法の箒のようなものに跨り、「EARTH」の砦へと向かっていた。
「くふふ♪今、敵の目はあっちのメインにある。じゃからうちらはノーマークじゃ」
「でもこうもうまくいくなんて」
急ぎ過ぎてはばれる。
フヨフヨと浮きながら、滑空するように進んでいく二人。
うますぎて心配になるレベッカだが、クーベルは高笑いしてそれをはねのける。
「わっはっはっは!!ワシの作戦勝ちじゃー!」
「ですか、ねぇ?」
「そうじゃ!!と言っても、こうも何もないと少し物足り無い気もするがの」
「まあな〜。みんなで楽しむためのモンだし、そこは派手に行きたいよな」
「そうじゃよな!!誰か引き寄せるかの!?」
「ん?クー様、私返事してなキャぁああああ!?」
「キャーーーー♪」
いつの間にか会話に交じっていた声。
驚くレベッカ。
ビビるクーベル。
そして悪ふざけで悲鳴を上げる蒔風。
「なぁ!?なななんなななんなんなん!?」
「おぉー、驚いてる驚いてる」
にししっ、と笑いながら、蒔風が空に立つ。
蒔風曰く、のんびり空を見て戦場のほうに歩いて行こうとしたら彼女らが見えた、とのこと。
「で、後ろからそ〜っ、っと」
「お、驚かさないでください!!って・・・・「EARTH」の大将!?」
「いまさらか!!」
「お、そうじゃそうじゃ!!こいつを落せば、ワシらの勝ちじゃぞ、レベッカ!!」
目の前の男を再認識し、また驚くレベッカ。
だが、その顔は驚きよりも疑問の毛色の方が大きい。
「えっと・・・・局長さん・・・ですよね?」
「え?うん。テレビでも見たっしょ?」
「あ、なんどか・・・・でも、実際に見ると・・・・なんかフツーですね」
「(ガンッ!!)」
「う〜ん。確かにそうじゃのう。あっちの猛者たちの方がそれっぽい顔つきじゃ」
「(ガガンッ!!)」
彼女らの一言一言に、蒔風の中の何かが打ちつけられていく。
なんか、金属的なものが響く感じがする。
「てゆーか、なんか弱そうじゃのう!!身体ひょろいし!!」
「(ガー・・・・・ン)・・・・ガクリっ」
「えぇっ!?崩れ落ちた!?」
「お前ら・・・・微妙に人が気にしてることを・・・・」
少し顔色が悪くなった蒔風が、ちょっと涙目になって言い返す。
ちょっとだけ顔をゴシゴシして、向き直る。
「お前らなぁ!!そこまで言ったからには覚悟できてるんだよ
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