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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第21話 D∴G教団壊滅作戦 中編
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から黙っていろ」
「貴方たちはアーツというのはどうやって放たれるか分かるかしら?」
「……」
「無視は酷いわね、まあいいわ。アーツというのは戦術オーブメント内に蓄積された導力を媒体にして使用者の肉体とシンクロし魔法現象の展開プロセス構築を代行して起こす現象……簡単に言えば使用者の精神力によってアーツの威力や発動までの時間が決められるのよ。高位アーツになればなるほど時間がかかるのは精神力を大きく消耗するため、だから人間一人では限界があるの」
「おい、何が言いたい?」
「だから私は思ったの、アーツを効率よく使う為には沢山の肉体があればいいんだって……だから私は作った、子供を使ってね」
「人間の子供だと……!?」


 俺はこの魔獣が人間で作られたことを理解してしまった。


「貴様……子供たちを魔獣にしたのか!」
「あら、流石は警察官、理解が早いのね。ええそうよ、このナイトメアは実験で廃人になった子供を再利用して作られた生物兵器、機械の頑丈な体に生物の柔軟な動きを取り入れた私の最高傑作よ」
「ふざけんじゃねえ!てめえには良心ってもんがねえのかよ!」
「廃人になって死んだも当然の子供を有効に使ってあげたのよ?この子の元となった子供達も喜んでるわよ」


 アリオスの質問に嬉しそうに説明する外道女、しまいには子供たちを有効に使った?こんな姿にされて喜んでるだと?こんなの……子供もその親たちも報われねえじゃねえか!!


「てめえは絶対許さん、死なないレベルでボコボコにしてやる……!」
「俺も娘がいる……だからこそお前を許せん!子を奪われた親たちの怒りを思い知らせてやろう!!」


 俺とアリオスは怒りの表情を浮かべながらイルメダを睨みつけた。


「そんな本気で切れちゃって馬鹿みたい。まあ貴方たちがどれだけ怒ろうとナイトメアには勝てないわ。殺りなさい、ナイトメア!」


 イルメダが叫ぶと魔獣は再びアーツの体制になる、俺たちは攻撃を放つがアダマスシールドに防がれてしまう。


「キュアアァァアァァッ!」


 魔獣が叫ぶと上空に巨大な魔方陣が現れて更にそこから巨大な腕が現れた、あれはまさか『クラウ・ソラリオン』か!?


「まずい、こんなところであんなもん撃たれたらこのロッジが吹っ飛ぶぞ!?」


 だが時は既に遅く、巨大な腕から光線が放たれた。


「クソッタレが!!」


 俺とアリオスは光線を刀で受け止めるがすさまじい衝撃に思わず膝をついてしまった。


「くそ。何て威力だ……!」
「これでは動けんぞ……!」


 何とか奴に反撃をしたいところだが光線の威力が高くて身動きが取れなくなっちまった。


「あはは、大口を叩いた割りには無様ね。さあナ
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