第21話 D∴G教団壊滅作戦 中編
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『グランドプレス』か!?」
奴が使ったのは『アーツ』と呼ばれる導力魔法の事だ。導力というのは七耀石と呼ばれる鉱石から生み出されるエネルギーの事でこの世界には欠かせない存在だ。
戦術オーブメントは導力器を使い内部にため込まれた導力を媒体にして使用者の肉体とシンクロし魔法現象の展開プロセス構築を代行する……言ってる俺もよく分からんが簡単に言えば凄い魔法を使うことが出来るって事だ。
裏ルートで非売品や訳アリの物が流れてくることもあり、俺達も自分様にカスタマイズした戦術オーブメントを持っている。
「キュァァアアアッ!!」
魔獣が方向をあげて下半身の機械が光りだす、すると今度は足元から土で出来た刃が飛び出した。
「今度は『アースランス』か、あの機械は巨大な戦術オーブメントってことか!」
「なら攻撃後の力を溜めているときがチャンスという訳だな」
なら話は速いぜ。俺は奴が放つ熱線をかわしながらアーツの攻撃を待つ事にした。アーツは強力だが発動までに時間がかかる、強力なアーツなら更にな。アリオスは奴に大技を使わせてその後の隙を狙う作戦に出たわけだ。
「コオォォオォオッ!!」
そう言っている内に魔獣は力を溜めだした。そして上から炎の塊がいくつも降ってくる。
「『ヴォルカンレイン』か、アリオス!俺があれを防ぐからお前は突っ込め!」
「分かった!」
俺は双剣銃を出して炎の塊を打ち抜いていく、そしてその隙にアリオスが切りかかっていく。
「これで終わりだ!」
アリオスが振るった刀が魔獣に当たる……その時だった!
ガキンッ!!
魔獣に攻撃が当たる瞬間アリオスの攻撃が弾かれた。あれは『アダマスシールド』か!?馬鹿な、そんな高位アーツをあの一瞬に出せる訳がない。でも奴は実際にやってのけた、どういう事なんだ?
攻撃が弾かれたアリオス目がけて魔獣は巨大な水の塊を放つ、あれは『ハイドロカノン』か!アリオスは刀を盾にして防ぐが大きく吹き飛ばされてしまった。
「ぐうッ!」
着地は出来たがアリオスは体制を崩してしまう、そこに追い打ちをかけるように魔獣から稲妻の光線がアリオスに放たれる。
「アリオス!」
俺はアリオスに前に立ち『ジャッジメントボルト』を刀で打ち消した。
「大丈夫か、アリアス」
「ああ、すまない、助かった。だが奴は何だ?あれ程の高位アーツを瞬時に使いこなすとは……」
「噂でアーツを瞬時に使いこなす男がいるってのを聞いたことがあるがそれ以上だぞ」
「うふふ、驚いてるようね」
突然イルメダが話しかけてくる。
「何だいきなり、気が散る
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