第21話 D∴G教団壊滅作戦 中編
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side:ルトガー
「行くぞ!」
俺は刀を構えて魔獣ナイトメアに突っ込んでいく。魔獣は手の空いた穴をこちらに向けてくる。するとその穴から熱線のようなものが繰り出された。
「その穴はその為に開いてるのかよ、だが遅い!」
熱線の速度は大したことはなく即座に反応してかわしていく、そして跳躍して魔獣を斬りつける。
「か、固ってえ!?」
だが魔獣の体は鉄よりも固く傷をつける位しか効いてなかった。痺れた手を振っていると魔獣が大きな巨体で体当たりしてきた。
「おっと、危ねえな」
だがそこまで早くはなく楽にかわして今度は背中を切り裂いた。魔獣がこちらに気を取られている内にアリオスが刀を抜き跳躍する。
「二ノ型『疾風』!!」
アリオスの姿が消えた瞬間魔獣を斬撃が襲った、そして立て続けに魔獣を切り裂いていく。あれが八葉一刀流の奥義か、凄まじい威力だな。あの固い体にダメージを与えているじゃないか。
「やるじゃないか、アリオス!」
「この程度は造作もない、しかし中々に固いな」
攻撃を中断したアリオスは俺の方に下がってきた。あれだけ切っても魔獣はまだ生きている。
「ルトガー殿、俺が囮になるからお前が一撃を奴に与えてくれ。破壊力はお前の方がありそうだからな」
「そういうのなら得意だぜ、任せておけ!」
俺とアリオスは一斉に魔獣に向かっていく。作戦通りアリオスが魔獣に攻撃をしながら気を逸らしていく、そして魔獣が巨体を使ってアリオスを押しつぶそうとしたがアリオスはそれを難なくかわした。
「今だ!」
俺はアリオスの言葉に頷いて大きく跳躍して刀を上段に構える、そして勢いよく振り下ろした。
「おりゃあぁぁぁぁあああっ!!」
ズガアアァァァァアアアンッッ!!
渾身の一撃が魔獣の背中に当たり大きな衝撃が響く。魔獣の体には罅が入り緑色の液体が血のように流れている。正直グロいぜ。
だが俺はこんなのは子供だましだったと後に気づくことになる。魔獣の顔にも罅が入っていきボロボロと崩れ落ちた。
「な、なんだこりゃあ!?」
「……ッ!」
魔獣の顔が壊れて中から出てきたのは……人間の顔だった。それもいくつもの人間の顔が寄せ集まったようなものだ。流石に俺も思わず声を失った。
「何とも不気味な……」
イルメダがそう言うと魔獣の下半身についていた球体が光りだした。
「何だ?奴の下半身が光りだしたぞ?」
光が止んだ瞬間地面が激しく揺れだし亀裂が走っていく。俺とアリアスが素早くその場を離れると大きな爆発が起こる。
「今のはアーツ
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