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つぶやきで書いた短編まとめ
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いうか、そこまでの大出力となると本格的に軍事兵器の類になるぞ?」
『……………』
「……………」
『……………諸君に最後のプレゼントだ。アイテムストレージを確認したまえ』
「まさかのスルー!?」

 須郷が真実に気付くまであと2時間半。



その二。

「お兄ちゃん、あのね……すごく、すごく言いにくいんだけどね……?」
「……?」
「その……ナーヴギアって、SAOが続いていた間はずっと取り外せなかったの」
「それは……まぁそうだろうけど」

 SAOから帰還して以来、スグの様子がいつにもましておかしい事にキリトは疑問を抱いていた。
 ……それにしても、2年ぶりに現実世界に戻ったせいか、妙に涼しい気がする。

「で、でね?ナーヴギア被ったままずうっと放っておくと、頭がムレたり老廃物が溜まったりして、皮脂の所で細菌が繁殖しちゃうの」
「……確かにそうだな」

 髪を洗わないと人の頭は途轍もない異臭を放つものだ。長時間放置したらそうもなる。
 ……そういえば、そんな不衛生な状態が続いたら……?

「身体は細心の注意を払えば拭いたりも出来るけど、髪の毛だけはどうしようもないからって……お医者さんが……お医者さんが……!!」

 なんだろう。
 なにか。
 とてつもなく。
 嫌な予感が、する。

「頭皮の皮膚病を防ぐためだからって、お薬でお兄ちゃんの髪の毛を、全部抜いちゃったの……!!」

 その言葉を聞いて暫く、キリトは状況が呑み込めなかった。
 困ったように頭を触り、そこで漸く妙に涼しく感じていた理由を知り、絶句した。
 髪の毛が――ない。

 その日、SAOプレイヤーたち(特に女性プレーヤー)の魂の慟哭が全国の病院に響き渡った。



その三。

「アスナァァーーー!!」
「キリト君!!」

 キリトは須郷の凶刃を退け、とうとう最愛のプレイヤーとの再会を果たした。

「……って、キリト君、だよね?」
「あ、当たり前だろ!正真正銘俺だよ!」

 だがアスナが一瞬疑ってしまうのも無理はない。何故ならば――

「き、キリト君。今身長何センチ?」
「え?ええっと……なんか寝てる間に妙に伸びちゃってさ。多分190pくらい?」
(で、でかぁぁぁーーーッ!?)

 ちょっと前まで身長同じくらいだったのに……全然印象変わっちゃったなぁと複雑な気分になるアスナだった。


あとがき:ナーヴギアの設定はよく分からんです、ハイ。
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