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つぶやきで書いた短編まとめ
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で黄昏種を圧倒するほどに――強かった。

「俺は常々思っている。なぜ正装のシャツは白でなければならないのか――赤ならば返り血が目立たないのだからこの街だけ赤にすればいいのに。なぁ、あんたもそう思わないか?」
「ぁ……かっ………?」
「あ、すまん。そういえばあんたはそれ所じゃなかったな。脊椎大丈夫か?頑丈だと思って思いっきりヤッちまったが」

 抑揚のない声でそう告げたワイシャツにタイの男の足元には、浅黒い肌でトンファーを持った男が倒れ伏している。――ワイシャツの男に、たった今投げ飛ばされたせいで。腕に入れ墨の入った狂暴そうな男の無様な有様に反し、ワイシャツの男は呼吸も乱さなければ怪我も負ってはいない。

 彼の肌の色は黄色で、顔は鼻が低く童顔。東南アジア辺りの黄色人種に見られる特徴である。年齢はおおよそ20歳前後に見えるが、異様なまでに静かな姿は彼を決して小さな存在には見せない。

 地面に転がる男は反黄昏種派(アンチトワイライツ)と呼ばれる存在の一派だろう。
 それが証拠に、ワイシャツの男の後ろには怯えた表情の家族らしき人物たちが震えながら後ずさっている。家族全員の首には、黄昏種であることを証明するための認識票(タグ)がぶら下げられている。

 反黄昏種派「黄昏種は人間ではなく化け物なので人間社会から排除すべきである」と、おおむねそのような思想の元に黄昏種を殺す。小さなものなら私刑(リンチ)による殺害、強姦の末の殺害、誘拐及び殺害程度。大規模になるとデモのように巨大な波となり、今までにもその流れで多くの黄昏種が殺害されてきた。
 彼らは法的には健常者の奴隷に近く、自衛のための反撃というのは基本的に許されない。だから組織的庇護を受けていないはぐれ黄昏種などは当たり前のように虐げられる。それに、健常者の多くがその社会的地位と特異性ゆえに黄昏種に嫌悪感を示しているため、彼らへの風当たりは常に極寒だ。

 まぁ、だからといって彼らがゴミのように死んでいいのかといえば、そういう訳ではない。
 彼らは化け物のような力を持っていても「人間」である。時折三原則を破って罪人になるのもいるが、社会的な秩序を守るための攻撃行動は許されている。だからこそ、この街では黄昏種のために健常者と戦う人間は貴重だ。

 ………で、問題はここからなのだが。

「あァ……最悪な気分だぜ。モンローの爺さんと遊びに行く前のお遊び中だったのによぉ……まさか健常者に投げ飛ばされるとは思わねェじゃん?」

 さっき『脊椎を粉砕する勢いで頭から地面にたたき下ろした』男が、首をゴキゴキ言わせながらゆっくり立ち上がった。ダメージはあったようだが、即死級の技を受けた割には戦闘続行可能らしくピンピンしているように見える。
 そんな彼を感心したような表情で見つめたワイ
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