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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十七話 伝授
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真剣勝負。

その先に、アスカは何を見るのか?

シグナムは、アスカに何を伝えようとしているのか?





魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者、始まります。





ティアナside

アタシ達は離れた場所でその試合を見守っていた。

開始早々、アスカがエリアルダッシュで間合いを詰めて右の双剣でシグナム副隊長に切りかかる。

シグナム副隊長はそれを剣で受け止める。

アスカは更に左の双剣で切りかかるけど、副隊長は一歩下がってそれを避けた。

必要最低限の動きでアスカの攻撃を捌いている……すごい。

攻撃が防がれたと悟ったアスカが、素早く間合いを開けた。

「アスカの仕掛けが早いね」

今の攻防を見て、スバルがそう言ってくる。

「手の内はお互いに分かってるから、様子を見る必要は無いんでしょうね」

そうは言ったが、アタシは内心驚いていた。

いくら手の内を知っているからって、シグナムさん相手によくあそこまで思い切って前に出れるものね。

実力差を考えれば、攻撃を躊躇してもおかしくないのに。

その時、

「もう始まっちゃった!?」

アルトさんとヴァイスさんが走ってきた。

「アルト?にヴァイスさん。どうしてここに?」

アタシが思ったことをスバルが代わりに言う。

「シャーリーさんに教えてもらったんだよ!何でシグナムさんとアスカが試合をするの?」

慌てた様子でアルトさんがまくし立てる。

「それが、よく分からないんです。シグナムさんがアスカさんに試合を申し込んで、それをアスカさんが受けたってでけで、理由が分からないんです」

エリオが、アルトさんとヴァイスさんに説明する。

アタシ達が知っている事は、それぐらいだ。

「姐さんから試合を申し込んだって?格下のアスカと試合したって、姐さんのメリットがねぇよな?」

ヴァイスさんの言う通り、この試合でシグナムさんが得をする事は無いように思える。

でも、あのシグナムさんが無駄な事をするとは思えないし。

「誰も止めなかったの?」

アルトさんの語尾が少しだけ強くなる。

「アタシ達が知ったのは、今日になってからなんです。エリオも聞かされてなかったらしくて……」

「動いた!」

説明している途中でスバルが叫ぶ。思わずそちらに目を向けるアタシ達。

動いたのはシグナムさんだった。

レヴァンティンさんを構えて、一気に間合いを詰める。

アスカは何とかサイドステップで避けようとしたけど、その動きにしっかり対応するシグナムさん。

レヴァンティンさんを横に薙払い、アスカを吹き飛ばした!

しっかり、アスカ!





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