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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン78 鉄砲水とシャル・ウィ・デュエル?
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えた銀髪の少女がこちらを見て軽く頷き、自分の仕事に満足げに消えていった。
 これで、墓地肥やしこそ止められなかったとはいえ召喚権を使って出したモンスターは撃破できた。夢想の場はがら空き、次のターンで一気に攻め込めば……そう思った時、異変が起きた。真っ二つにかち割られて地面に転がる堕ち武者の兜から人魂のようなものがゆらりと浮かび、みるみるうちに大きくなって実体を……朽ちた喪服に身を包む貴婦人の骸骨の姿を取り始めたのだ。

 ワイト夫人 守2200

「ワイト夫人……?」
「好き放題させてくれてありがとう、だってさ。まず堕ち武者の効果で私は、デッキからワイトプリンスを墓地に。さらに墓地に送られたワイトプリンスはその効果で、デッキからワイトとワイト夫人を1体ずつ選んで墓地に送ることができるよ、ってさ」
「それは僕だって知ってるさ。でも、それは今ワイト夫人が場にいることの説明には……」
「言ったでしょう、好き放題させてくれてありがとうって?落ち武者はもう1つの効果として、表側の状態で相手の効果で破壊された場合に、デッキからレベル4以下のアンデット族を特殊召喚することができるんだよ、ってさ」
「……!幽鬼うさぎは、むしろ悪手だったってこと」
「私にとってはありがとう、だけどね。これでターンエンドだよ、ってさ」

 ここで幽鬼うさぎを失ったのは、自業自得とはいえかなり痛いか。他の相手ならいざ知らず、よりにもよってあの夢想……いや、ここで退いてはいられない。

「僕のターン!フィッシュボーグ−アーチャーを守備表示で召喚して、そのままリリース!場の水属性モンスター1体をリリースすることで、手札のシャークラーケンを特殊召喚できる!」

 フィッシュボーグ−アーチャー 守300
 シャークラーケン 攻2400

 まだ夢想は、エースモンスターを出していない。壊獣もグレイドルも、今はまだ出すべき時ではない。本来ならあのワイト夫人も放っておきたいぐらいだが、あのカードには自軍のアンデット族の一部に破壊耐性を与える効果を持っていたはずだ。となると、せっかく倒せるのに放置するのもあとあと困る時が来るだろう。

「そのままバトル。シャークラーケン、攻撃!」

 シャークラーケン 攻2400→ワイト夫人 守2200(破壊)

「さらにカードを1枚セットして、ターンエンド」

 今はまだ、これでいい。夢想のターンを確実にいなし、一撃を叩き込む時を狙い定めよう。

 夢想 LP4000 手札:4
モンスター:なし
魔法・罠:なし
 清明 LP4000 手札:2
モンスター:シャークラーケン(攻)
魔法・罠:1(伏せ)

「私のターン。魔法カード、シャッフル・リボーンを発動、って。私のフィールドにモンスターが存在しない時に私
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