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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン78 鉄砲水とシャル・ウィ・デュエル?
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Uウォーターフロント(5)→(2)

「サンダー・ザ・キングが壊獣カウンターを3つ消費するとき、その真の力が解き放たれる。相手プレイヤーは今からエンドフェイズまであらゆるカード効果を発動することができず、さらにサンダー・ザ・キングの攻撃は3体の敵モンスターを1度に葬り去る!さらにおまけだ、これも持って行ってもらおうか。ドラゴネクロをリリースして、ガメシエルをそっちに特殊召喚!」

 海亀壊獣ガメシエル 攻2200
 KYOUTOUウォーターフロント(2)→(3)

「へえ……!」
「バトル!2回連続攻撃だ、サンダー・ザ・キング!」

 雷撃壊獣サンダー・ザ・キング 攻3300→海亀壊獣ガメシエル 攻2200(破壊)
 夢想 LP4000→2900
 雷撃壊獣サンダー・ザ・キング 攻3300→ダークソウル・トークン 攻1500(破壊)
 夢想 LP2900→1100
 KYOUTOUウォーターフロント(3)→(4)

「ど、どうだ……!ターンエンド!」

 ギリギリとはいえこのターンだけでライフを逆転し、フィールドの状況も一気にひっくり返すことができた。だがなぜだろう、まるで優位に立ったという気がしない。いつも捌いてる、まな板の上の名前もよくわかんないその辺で釣ってきた魚の光景がちらちらと脳裏に浮かぶ。あと1撃、1撃だけこちらの攻撃を当てれば僕の勝ちなんだ。今の連続攻撃で壊獣カウンターもまた余裕ができたんだ、次のターンさえ乗り切ることができれば……!

 夢想 LP1100 手札:0
モンスター:なし
魔法・罠:なし
 清明 LP1200 手札:0
モンスター:雷撃壊獣サンダー・ザ・キング(攻)
魔法・罠:なし
場:KYOUTOUウォーターフロント(4)

「私のターン。清明、楽しいデュエルだね、ってさ。正直、もっと早く終わるデュエルかと思ってたけど、だって」
「ふふん。負けるわけにはいかないもんね」
「でも、楽しい時間はそろそろおしまい。惜しかったね清明、ワイトキングを召喚、ってさ」

 言葉も出ない僕の前で床が割れ、ぱっくり開いた裂け目からゆっくりと骨の腕が突き出される。緩慢な動きで這い上がってきたのは、ついさっき墓地に送ってやったはずの骨の王。

 ワイトキング 攻9000

「くっ……そう……!」
「バトル。ワイトキングで攻撃、なんだって」

 ワイトキング 攻9000→雷撃壊獣サンダー・ザ・キング 攻3300(破壊)
 清明 LP1200→0

「また、負けた……!」

 その場に座り込み、床に拳を叩きつける。八つ当たりなんてしても何も変わらないのはわかっているけれど、この悔しさと虚しさをどこかにぶつけずにはいられなかった。またしても、僕の実力は夢想に届かなかった
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