ターン78 鉄砲水とシャル・ウィ・デュエル?
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と食い込んでいく。やがて2、3度その体が痙攣し、動かなくなったところで地面に吐き出された。そしてドラゴネクロの周りを浮遊する霊魂の1つが軌道を変え巨大化し、漆黒の鳥の姿となってその場にホバリングする。
冥界龍ドラゴネクロ 攻3000→???(グレイドル・イーグル) 守500
ダークソウルトークン 攻1500 ☆3
「ドラゴネクロは自らに相対する相手モンスターを戦闘破壊せず、その魂だけを闇へと送るモンスター。戦闘相手の攻撃力は0になり、そのレベルと攻撃力をコピーしたダークソウル・トークンが私のフィールドに特殊召喚される……って、今更説明しなくても知ってるよね?なんだって」
「……最初から、このモンスターがグレイドルだって知ってて放置してたわけね。自爆特攻ができないぐらい僕のライフが削られるのを待って、そのうえでドラゴネクロを呼び出すなんて、丁寧過ぎて涙が出るよ」
「貴方は私のことを信用してないのかもしれないけど、私は清明の強さを知ってるからね、って。最後まで手は抜かないよ、ってさ」
「……!」
違う、信用してないだなんて、そんなことあるはずがない。反射的に声を上げようとしたものの、口を開くより前に夢想が首を横に振って止める。
「言葉じゃないよ。貴方もデュエリストなら、私に伝えたいことは100万の言葉より1枚のカードで語って、だって。続けるよ、清明。ダークソウル・トークンでグレイドル・イーグルに攻撃!」
ダークソウル・トークン 攻1500→グレイドル・イーグル 守500(破壊)
KYOUTOUウォーターフロント(1)→(2)
抜け殻と化したイーグルの体に、闇に落ちたその魂が上空から襲い掛かる。当然なすすべもなく破壊されるが、グレイドルの仕事は破壊されること。ドラゴネクロにより魂を奪われても、その寄生効果を使うことは自由なままだ。
……とはいうものの、僕に寄生効果の選択肢はないに等しい。なにせ夢想の場には、まだ攻撃宣言をしていないワイトキングが残っている。もしドラゴネクロかダークソウル・トークンをここで選んだ場合、あの攻撃力の前に攻撃表示でモンスターを立たせるという手の込んだ自殺行為にしかならない。言い換えるとこのターンを僕が生き抜くためには、イーグルの効果対象をワイトキングを選ぶか初めから発動しないでツーヘッドを壁にするかの2択しかない。
「グレイドル・イーグルが戦闘で破壊されたことで、ワイトキングの装備カードとなってそのコントロールを得る、けど……」
「ワイトキングの攻撃力はプレイヤーの墓地依存、きちんと特化したわけでもないデッキが持って行っても怖くもなんともないよ、ってさ。ターンエンドするよ」
そう、それだ。ワイトキングの攻撃力は、その時のプレイヤーの墓地の状況により常に変動する。
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