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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
憂いの雨と陽への祈り
小規模な諍い
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は」
毎度お馴染みのため息を吐いた。
「うぅ、また壁です……」
「ユーリ、四隅にレバーっぽいのあるよー」
「それが解除スイッチ、だよな……」
「がっこーん」
「おいこら馬鹿、なんの躊躇もなく弄るんじゃねえ!」
「なんにも起きないですよー? がっこんがっこんがっこーん」
ガコガコとレバーを上下させるアマリを尻目に、僕は周囲をグルリと見回した。 シィさんの言う通り部屋の四隅にはレバーがあって、その上部にはランプが備えられている。 レバーの上下に合わせて明滅していると言うことは、恐らくあれを全て点灯させれば先に進めるのだろう。 通路を進んだ先がこれなのはいい加減飽き飽きしてきた。
さて……
「アマリ、そのレバーを下げてみて」
「らじゃーです」
ガコンと下げてそのまま放置。 すると1秒も経たないうちに何もせずとも勝手に元の位置へと戻ってしまう。
「ふむ……」
今度は僕自ら、別のレバーを下ろしてみた。 が、結果は同じ。 下げるとランプが点灯し、1秒と経たずに元へと戻る。
なるほどね、と納得してみるけど、ギミック自体は単純明快だった。
「全部を同時に下ろせばいいってことだよな」
「だろうね。 謎解きとかそんな面倒なのがないのは正直助かるよ」
「だな。 じゃあちゃっちゃと終わらせようぜ」
友好度のない短いやり取りは気楽でいい。 互いに歩み寄る気がない仲なので気兼ねは必要なかった。
そのまま言葉を交わすでもなく、対角の隅に向かう僕とユーリさんを見てシィさんが苦笑う。 その表情は「しょうがないなぁ」とでも言いたげで、けれど気付いていて無視しておく。 どうにもシィさんは僕のことを子供扱いするので苦手だ。 それでも何も言わないで残ったひとつのレバーに向かうのだから特に言うことはない。
ちなみにアマリは未だにガコガコとレバーを上下させ続けている。 どうやら余程ご立腹らしい。
「ほんと、やれやれだぜ、とでも言うべきなのかな……」
答えはない。 求めてもいないのだから当然か。
「じゃあ行くよー」
気の抜けたシィさんの声がカウントを刻む。 さすがのアマリも終わらせたいのだろう。 大人しく指示に従っているのがなんとも言えない気分にさせられる。
「――ゼロ!」
ガコン、と四方からの音が連なる。 目に見えた変化はないけどこれで先に進めるようになったはずだ。
確かめるようにパタパタと駆け出したのはアマリで、そのまま先程まで不可視の壁によって阻まれていた通路の先へと入って行く。 その後を呆れ顔で続くのがシィさんで、次に不機嫌そうに何事かを呟きながら追うのがユーリさんだ。 僕は最後尾から続く。
そろ
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