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ソードアート・オンライン -旋律の奏者- コラボとか短編とかそんな感じのノリで
幻影の旋律
星の瞬く空を見上げて
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?」
「あ、む……うん、見た。 ごめんなさい」
「そう……」
そしてまた無言。
それもそうだろう。
年頃の女の子が着替えを覗かれたのだ。 それがどれほど恥ずかしいことなのかは想像するしかないけど、察して余りあるほどの羞恥だと思う。
「えっとね、ほら、今日、凄く暑いでしょう? で、ここの下見に来た時に綺麗な湖があって、気持ちよさそうだなって思っていたの。 そしたらほら、ちょっと水浴びしたくなっちゃって、でも『水浴びしてくる』なんて言ったらレイたちも一緒にきたがるでしょう? そうしたらフォラス君だけ居残りになるし、それはちょっとあれかなって。 だから私が先に水浴びして、レイたちには戻ってから話しをして3人が水浴びに行っている間は私とフォラス君で留守番をしようと、そう思ったのよ。 わざわざ護衛を頼んでおいて1人だけで留守番をお願いするよりいいかなって思ったのだけれど、完全に裏目だったわね。 だってそんな、まさかフォラス君が探しにくるなんて思ってもいなかったから……えっと、だから……ごめんなさい。 きちんと説明してからくるべきだったわね」
……これが本心だと言うのだから恐ろしい。
下着姿をばっちり目撃されて、それで謝罪の言葉が出てしまう辺り、いくらなんでもお人好しが過ぎるだろう。
「ううん。 謝るのは僕の方だし、悪いのも僕だよ。 こう言う事態を想定して動かなくちゃいけなかったって言うのもあるけど、見たら見たで直ぐに目を逸らすなりなんなりやりようはあったのにそれをしなかった。 いくら悪気がなかったとは言え、やっぱり悪いのは僕だ。 それに正直な話し、クーネさんがあまりに綺麗だったから見惚れちゃってたし……って、ごめん、今のなし!」
きょとんとした顔から更に顔を真っ赤にしたクーネさんを見て自分の失言を悟る僕。
今の言い方とか完全にアウトだ。
見惚れちゃってたって、僕は変質者かなにかか? いやまあ、今の状況はまさしくそれなんだけど。
と、そこで……
「ふふっ」
クーネさんが笑った。
楽しそうに、愉快そうに、笑った。
「えっ、と?」
「ふふ、ごめんなさい。 だって、そんなに慌てたフォラス君って初めて見たから」
「むう……」
「でも意外。 フォラス君、きちんと女の子に興味があったのね」
「そりゃ僕だって一応は年頃の男の子だもん。 人並がどの程度なのかはわからないけど、それなりにそう言う感情だってあるわけだし、やっぱりドキドキもするよ……」
「普段のフォラス君からは想像もできないわね」
「……そうかな?」
「いつもの余裕がなくなっているわよ。 そう言うフォラス君を見るのはやっぱり新鮮ね」
むう、と唇を尖らせて不満を表現しておくとしよう。
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