夢
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が一時間電車に乗るだけでこうも景色が変わるとは思ってもみなかった
そんな都会では見れない景色を眺めつつ目的地に向かうと目の前に頂上の見えないほど長い階段が現れた
携帯のナビではこの階段を登った先が目的地らしいが早速帰りたくなってきた
「ニートにはきついよぉ…」
夢の中でも賽銭が全然なくて貧乏な暮らしをしていた描写があったが人が来ない理由の半分はこの階段のせいだと思う
くよくよしててもどうしようもないので早速上ることにする
幸いな事に季節が秋なこともあって道中の綺麗な紅葉を眺めることでそれなりに楽しめた
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「はぁ……はぁ……やっと……着いた」
登る事十数分、やっとの事頂上に到着した
目の前を見ると既に廃れた神社が立っていた
人が住んでいる気配はなくあちこちに落ち葉が落ちていた
(本当に誰も居ないのね)
夢の中で見た博麗神社に似ているが神社なんてどれも似ているからハッキリとの神社が夢の神社と同一という証拠が無い。さらにあちこちの床が抜けていたり所々壊れていたりして原型を留めていない
「…やっぱり、無駄足だった様ね。もう帰っt…………つ??」
一瞬、視界がズレた
そのズレと同時に脳味噌を捩じられるような痛みに襲われた
「あぁぁっ…………いや…………があぁっ………」
(頭が……千切れる……ああああぁぁぁっ)
その謎の頭痛は十数秒続き徐々に和らいでいった
だが頭痛の余韻で未だに息が荒く目元には涙が溜まっていた
その余韻も少しづつ無くなりつつある時
「あら、見ない顔ね」
後ろから声が聞こえた
何処かで聞いた事のある声。私は確かにこの声を聞いた事がある
「それにあまり見ない格好ね。貴方もしかして――」
続いて発せられた言葉で確証した。確かに私はこの声の主を知っている
だが
(あり得ない。そんな訳がない。だって、彼女は夢の中の人物で)
ゆっくりと振り返る。
心の中で願った。どうか予想が外れて欲しいと。ただの聞き間違えであってほしいと
そこには
金髪に白と紫の中華風の服装、赤いリボンが付いたナイトキャップと白い傘をした少女
「外来人かしら?」
八雲紫、幻想郷の賢者がそこにいた
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