夢
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「……どれも的外れね。やっぱりただの私の妄想の産物かしら?」
思いついた夢の中の人物や場所の名前をいくら検索しても私の望む検索結果は出なかった
「他に何かないかしら。十六夜咲夜は……さっき検索したわね。……ん……っ!そういえばこれをまだ検索してなかったわね」
閃いたかのように頭の中に浮かんだ文字を咄嗟に入力していく
『博麗神社』
検索結果:約113,000件
「っ!ビンゴね」
正に灯台下暗しとはこの事だろう
検索結果の中の一番まともそうなサイトをクリックする
詳しく見ていくとどうもこの博麗神社はその地域では有名な心霊スポットらしく様々な逸話がある。曰く、誰も居なかったはずなのにいつの間にか赤い服を着た黒髪の女性が立っていたとか。曰く、数年間のも放置されていてボロボロのはずなのに一瞬だけそれが嘘かの様に綺麗になっていたとか。実際この場所は昔から神隠しに合う場所して有名で数年前にも近くの学生が一人で博麗神社に訪れて行方不明になったらしい
――――これは絶対私の夢と何か関わっているわね
私の夢の中の博麗神社とはまるで何の関係も無いように聞こえるが何故か私には確信があった。子渡場で表すのは難しいが一番近い言葉で表すなら『感』だろう
「それは確信とは言い難いわね」
自分の思った事に突っ込みを入れる。確証は無いけど確信しているという矛盾めいた言葉に思わず苦笑してしまった
だが博麗神社という同名の場所がある時点で何か手掛かりが見つかるかもしれない
「もうこれは行ってみるしかないわね。早く準備しないと」
思い立ったが吉日に基づき直ぐに良く準備を始める。出来れば今日中に戻ってきたい
因みに私はとても面倒臭がり屋だ。面倒な事をトコトン嫌い最小限の動きしかしない。部活どころか学校にすら行っていない。数年前に親が亡くなった事を切っ掛けに学校に行くのを辞めた。生活費は親が残した金でどうにかしている。俗に言うニートだ。そんな家の中でぐーたらしている私が太らないのは多分体質だろう。だが口には出さない。私にダイエットに苦しむ人類の半分を敵に回す度胸は無い
閑話休題
そんな面倒臭がり屋な私が直ぐに行動に移した理由は暇を持て余していたのと場所が意外にも近かったことだ
携帯や財布などの必需品をカバンに詰め込み外へ飛び出した。日差しがヤケに眩しく感じるのは週ヶ月ぶりの外出だからだろう
日差しを掌で遮りながらどうにか駅まで着いて電車に揺られること一時間
「のどかね……」
私は一時間前とは打って変わって田舎に立っていた
私が住んでいた場所も大都会ほどではないが都会に分類される街だった。それ
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