聞こえる声
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話を邪魔するなんて、なんて奴だ。
顔を見てやろうと思い、振り返ると、
・・・・・・・・・250cmはありそうな蜥蜴人間を連れたメイジがいた。
正直、こんなでかい奴に勝てる気がしない。
「やっと、こちらに気づいたか。ふん、やはり平民は低脳だな。一つの事に気を取られ、周りのことまで気が回らないらしい。キュルケも大変だろう?なぁ、キュルケ?」
リザメイ(名前知らないので仮定)は左のほうを向きながら、尋ねる。
誰がいるのかと思えば、キュルケがいた。
着替えを済ませていて、シャンプーの匂いが凄いする。
風呂上りなんですね、ご主人様。
それ以外にさっきと違う点は、少し怒っているようにも見えるところだった。
「バリー、ヴェルに構わないでくれる?この子はアタシの使い魔だから。」
と、俺の腕を抱きしめる。
柔らかい二つのものがモロにあたってる・・・・。
「平民に肩入れするってのか?君も変わったな。それとも、惑わされたのか?」
うぜえ、やつだな。
リザメイめ。
聞くだけで腹が立ってくる。
その言葉。
「いい加減にしやがれ、蜥蜴野郎。さっきから平民平民ウルせーんだよ!平民だからどうした?逆にメイジだと偉いってのか?あ?なんか言ってみろよ!」
腹立つんだよなぁ、こーゆー権力を傘に着る奴。
ほんと、爆発してしまえばいいのに。
リザメイの蜥蜴が俺を殴ろうと前に出ると、リザメイは静かに手で制す。
余裕の表情を浮かべながら。
「良いだろう、平民。決闘と行こうじゃないか。時間は午後三時、場所は広場だ。逃げても構わないのだぞ?アーハッハッハッ!」
凄い嫌味に笑いながら、リザメイは蜥蜴を引き連れて立ち去った。
「ヴェル、何考えてるの!?メイジに喧嘩を売るなんて。しかも、あの男は『焔のバリー』って言って、火系メイジの中でもトップクラスなのよ!?・・・でも、少しカッコよかった」
大丈夫。なんとかなるさ。
キュルケよ、暑いのかい?
顔赤いけど。
「そ、それより。どうするんですか?相手はメイジですけど・・・」
メイドさんが不安そうに聞いてくる。
いいね、こんな可愛い子に心配されんなら、負ける気がしないぜ。
「土壇場で考えつくかもしれない、『火事場作戦』といきたいと思います」
・・・・・・・・・・・二人にグーパンチを食らったのは後からではいい思い出さ。
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