聞こえる声
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いけど。
「おい、目付き悪いのは余計だろ」
「ばれてただと!?」
「当たり前だろ。お前、顔に出てんぞ?とまぁ、ひとまずヴェルメリオと顔合わせしたかっただけだし、早く戻らないとといけねえだろうしな」
なんだよ、その意味ありげな言葉は。
「つか、どうやって戻れと。・・・アレ、また視界が暗くなってく」
「次会うときは、お前がワシの名前を知った後になるだろうな。そんときゃ、覚悟しておれ。若造に教える事は山ほどあるのでな」
視界が暗くなっていく中、アイツの声だけが聞こえる。
上等じゃねえか。
どんなことだろうが、やってやろうじゃねえか。
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「・・・あ、気がつきましたか!?」
目を覚ますと、そこは確か、キュルケというか俺が召喚された学校らしきところの廊下(?)で俺は寝ていたらしい。
そして、後頭部が柔らかいものが当たっているような気がするのは何故だ。
そして、何故、黒髪で東洋らしい顔立ちのメイドさんの顔が目の前にあるんだ。
「大丈夫ですか!?ここで倒れてたんですよ!?」
「大丈夫大丈夫。眩暈がしただけだから。えっと、起きていいかな?」
メイドさんははっとした表情に変わり、少しだけ頬が赤く染まっているのが見えた。
暑いんだろうか?
このまま膝枕(!)されてるままでいるわけにもいかないので、とりあえず身体を起こす。
立ち上がって肩をぐるぐる回してみるけど、特に調子が悪いわけでもなさそうだ。
「えっと、今日、使い魔として召喚された平民の方ですよね・・・?」
メイドさんは立ち上がって服の皺を伸ばしながら、刀をチラリと見てから俺に尋ねてくる。
それだけ早く、この学校中に広まったのだろうか?
それってつまり、俺有名人?
やーりい!
「そうだけど・・・」
「あ、間違ってなかったみたいですね!よかったです。それにしても、凄い格好ですよね・・・」
と、俺の格好をまじまじと見つめてくる。
やめてくれ、照れるじゃないか。
まぁ、アロハシャツに刀に首からアスタリスクの形をしたペンダント下げてたら、そりゃ凄い格好と思われるわな。
「おい、お前がキュルケの使い魔として召喚された平民か?」
不意に声を掛けられる。
嫌な、予感がする。
「返事をしたらどうだ!」
「ちょっと、ごめんね?」
「あ、はい。」
メイドさんに謝ってから、俺はメイドさんとの会話を邪魔した野郎のほうに向き直る。
こんな可愛い子との会
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