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異世界に転生したら、強くてニューゲームでした。(編集中)
変化
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後ろから、ジャリ、と音がした。振り返るのも億劫で、僕はそのまま泣き続ける。後ろに立つ影は、動かず、立ち尽くしている。と、不意に崩れ落ちた。

《ドサッ…》

緩慢な動作でやっと振り向くと、お父様が座り込んでいた。さっき応急処置を施したばかりの足で、瓦礫が散らばる地面に崩れたんだ。膝が痛まないはずはないけど、放心状態なので痛みにも気づかない。

「だ、ダレン……」

今は亡き人を呼ぶその声は、弱々しく、どれだけショックを受けているのか、よく分かる悲痛なものだった。普段、しっかりと背筋を伸ばし、堂々としているだけに、この変わり様に驚く。目は虚ろで、もうなんかヤバそうな雰囲気。自分よりも取り乱している人を見たおかげで、大分落ち着いてくる。それでも、涙だけは止まらなかった。自分じゃないみたいだ。

流れる涙はそのままに、僕は改めてエトワールを見渡した。

倒れるスィエルを中心に、破壊され尽くされた街。スィエルの近くで倒れていたお父様とお兄様。

あの、大きな音と衝撃。整理して考えると、やっぱり最初の衝撃(僕が気絶したやつね)は、スィエルのものとみて良いだろう。直前、なんか発光してたし。

お兄様は、半エルフだったから耳が良い。そのぶん、僕と同じで勘も良かった。お兄様の倒れていた位置は、スィエルに近く、あの衝撃をもろに受ける場所だ。そして、お父様は離れたところで倒れていた。

もしかして。

お兄様は、お父様を。

庇って、死んでしまったのだろうか。

そんなことを思ったけど、お兄様の死に打ちのめされているお父様に、聞けるはずがない。そっとお父様から離れる。こんなことになってしまったけど、スィエルは一応方がついたし、応援を呼ぶことにした。これだけ破壊されてしまっては、僕1人じゃとても追いつけない。

あの一件以来、仲良くなった木龍を呼び出す。初めて召喚したときはほんの子供だったけど、年々大きくなり、あっという間に成龍になってしまった。名前は、フロルだ。下界で生きていたときに聞いたんだけど、たしか、花って意味だったと思う。

フロルは、呼び出した僕がボロボロ泣いているのを見てびっくりしたのか、しきりに?を舐めてくる。ザラザラした舌は痛いけど、温かい。

木魔法を使い、紙を生成する。その紙に、火魔法で直接字を焼き付けた。

−−スィエルは諸事情があって死んでしまった。その際、やられたのだと思うが、街が壊滅的なので応援を頼みたい。

そういう旨の手紙を書き、フロルの首に巻きつけた。頭を撫でながら、行き先を告げる。そのときにはもう、フロルの努力(?)のおかげで、涙は止まっていた。コケで覆われた、がっしりとした胴を叩き、

「頼んだぞ、フロル」

と送り出した。緑色の綺麗な翼を大きく広げ、飛んでいく。そ
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